ソフトB・高橋礼 千賀、石川らとの米修行で自信 19年パ新人王のサブマリン 輝き取り戻す

[ 2023年1月30日 05:00 ]

ランニングを行うソフトバンク・高橋礼(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの高橋礼投手(27)が29日、福岡県筑後市のファーム施設で行っている自主トレ後に取材に応じた。昨季は4試合で3回1/3を投げ4四球と制球に苦しんだ。オフの今月7日から21日まで大リーグ・メッツの千賀滉大投手(30)、チームメートの石川柊太投手(31)らと米シアトルで自主トレ。19年パ・リーグ新人王のサブマリンが、輝きを取り戻す。

 復活のサブマリンが、宮崎で船出する。高橋礼が制球難の克服と、6年目シーズンの復調に自信をみなぎらせた。今月7日から21日まで千賀、石川らと最新の動作解析機器がそろう米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で合同自主トレ。「技術面を、詰めてやれた。感覚ではなくフォームと数値で悪いところが出てくれた。データ数とサンプル数がやはり違いました」。きっかけをつかんだ。

 昨季はコントロールが定まらず4試合で31/3回を投げ4四球、防御率13・50と不本意な成績。与四球率は19年の3・08から年々悪化し、昨季は10・80と自己ワーストを更新した。同施設で原因を探り、出力がキーポイントだと判明。スライダーの曲がりも大きい変化となった。

 「出力の高い投手の特徴を見てきた。制球よりも、とにかく高い出力で投げれば、ストライクゾーンには行くと言われたし、勝手に四球は減ると思います」

 2年目の19年には先発23試合で12勝(6敗)。日本一に貢献し侍ジャパンでも活躍して新人王に輝いた。20年には全て救援で52試合に登板しリーグ優勝と日本一に貢献した。復活を期して、宮崎春季キャンプではA組から再アピールを狙う。球団の大型補強成功も気にせず、突き進む。

 「目標数字は考えていません。1軍で、とにかく先発でも中継ぎでもいいので多く投げることから。自分は、自分の結果だけ求めれば大丈夫と思う」。礼は必ず、もう一度はい上がる。意地を感じさせた。(井上 満夫)

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2023年1月30日のニュース