DeNA・神里 デニムで遊び心を足し算 今オフからロングコートにも挑戦

[ 2023年1月30日 05:30 ]

私服を披露する神里(撮影・島崎忠彦)
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 おしゃれで流行に敏感なプロ野球選手を取り上げる企画「NPB MEN’S CLUB」。昨年11月からスタートした「秋・冬コレクション」で大トリを飾るのはDeNAの神里和毅外野手(29)だ。プロ6年目を迎えた球界屈指のイケメンが、地元の沖縄でスタートする2月の春季キャンプを前にファッションへの熱い思いなどを語り尽くした。(取材・大木 穂高)

 ――ユニホームはもちろん、何を着ても似合いますね。そのロングコートも。

 「実はロングコートは、このオフから着るようになったんです」

 ――理由は?

 「去年まではもっとシンプルな服装だったんですが、こっちもいけそうだなと思って」

 ――ブランド名は?

 「AKM(※1)です。都内のセレクトショップで購入しました。初めて見てパッと“よし購入しよう”となりました。ブランドものは好きで、いいと思ったらすぐ買う。シンプルな黒をベースにしたコーディネートが好き。感覚にあったものを購入しますね」

 ――中のタートルネックは?

 「これはユニクロです。これも実はこの冬からのスタイルです」

 ――沖縄出身でもあり、冬は暖かい格好がいいですもんね。
 「でも、この下はTシャツ1枚です」

 ――我慢している?

 「していないです。いつもこんな感じ。でもゴワゴワした感じではなく、シュッと見せたいというのはあります」

 ――デニムもとても目を引くデザイン。

 「ダメージ系ですね。ストレッチが利いているのが好き。これはディースクエアード(※2)。デニムはオールシーズンではきます」

 ――持っている本数は?

 「10本くらい。はかなくなると親父や弟にあげる。服も同じです。だから部屋にたまり続けることはない。うまくローテーションしている」

 ――靴はシンプル。

 「これはジミーチュウ(※3)。めちゃくちゃ前に買った。柔らかくて楽なんです」

 ――昨年11月にチームの先輩である伊藤光選手が同企画に登場した際は、靴への強いこだわりを語っていた。

 「読みましたよ。光さんは凄いですね。僕は靴(スニーカー)を(部屋に)飾ったりはしませんから」

 ――家を出る前、コーディネートにはどれぐらいの時間がかかる?

 「すぐに決めますけど、玄関で靴を履いて鏡見た時に“あっ、これ違う”って、それでデニムを替えたりする時はあります。靴を履いた時で。やっぱり違う、と。ちょっと合わない。替えようと」

 ――帽子はかぶらない?

 「基本はかぶりません。でも髪をセットするのが面倒な時はニューエラ(※4)などをかぶります」

 ――帽子がないと、街で気づかれないか?

 「(横浜駅東口の)そごうとかよく行くんですけど、気づかれないんですよ。存在を消して、体をすくめて歩いているので(笑い)」

 ※1 日本人デザイナー・橋本淳氏が立ち上げた「wjk」のラグジュアリーラインとして06年に誕生。メンズ商品が8割を占め、レザーなどを中心に厳選された高級素材を使用。立体的な裁断や美しいシルエットにこだわりを見せる。

 ※2 カナダ出身の双子のデザイナーであるディーン&ダン・ケイティン兄弟が92年にイタリア・ミラノで創立。洗練されたイタリアンモードと斬新でラフなストリートを融合したデザインが特徴。00年にマドンナのPVで衣装を担当したことで人気に火が付きセレブ御用達ブランドに成長。

 ※3 ダイアナ妃から注文を受けるなど有名靴職人として名をはせたジミー・チュウ氏とファッション誌「VOGUE」で活躍したタマラ・メロン氏が96年に創立。靴、バッグ、革小物、スカーフなどを扱う世界的ラグジュアリーブランドの代表格。

 ※4 1920年創業でニューヨーク州バファローに本社がある米国の帽子製造会社。創業当初からメジャーリーグなどスポーツチームとのコラボに力を入れて企業価値を高め、2000年代からは日本や韓国などアジア圏にも進出した。

 ≪結婚「視野に入っている」≫球界屈指のイケメンだけに女性ファンも多く、私生活も注目される神里。今回の取材中、プライベートの話題になると「結婚したいんですよ」と切り出した。今オフに中大の後輩である牧が結婚。「(牧が)プロポーズして、すぐに連絡が来ました」と自分のことのように喜ぶ。そして感化されたかのように「子供も好き。(結婚は)視野に入っています」と明かした。

 ≪6年目の巻き返しへオフに走塁磨き≫神里は昨季81試合の出場で打率.189、1本塁打、10打点、6盗塁。18年に新人で開幕スタメンをつかみ、翌19年に123試合に出場するなどプロ入り当初はチャンスをものにしてきたが、ここ数年は不本意なシーズンが続く。それでも「自分の持っているものを出せれば、結果はついてくる。自分を信じて、思い切ってやっていきたい」と意気込む。

 このオフは同じ沖縄出身で陸上短距離のマスターズで活躍する譜久里(ふくざと)武氏(52)から走り方の指導も受けた。走塁には自信があったが独学的な部分が強かっただけに「走り方にも“こういう考え方があるんだ”と、とても参考になりました」と感謝する。6年目の巻き返しへ、視界は良好だ。

 ◇神里 和毅(かみざと・かずき)1994年(平6)1月17日生まれ、沖縄県出身の29歳。糸満では3年夏に甲子園出場も初戦敗退。中大4年秋にベストナイン。日本生命を経て17年ドラフト2位でDeNAに入団。2年目の19年に規定打席に到達し、打率・279、6本塁打、35打点をマーク。ここ2年は出場機会も減って打率も1割台に低迷。1メートル79、81キロ。右投げ左打ち。

 ≪ほのかCheck 二面性表現面白い!≫上半身はシンプルなタートルネックとコートで結構、スタイリッシュな感じ。一方、デニムはラフなデザインで遊び心にあふれています。コートを着ている時と、脱いだ時の印象がガラッと変わるコーデ。二面性が表現されていて凄く面白いです。こうした形の奇麗なコートにはシュッとしたパンツを合わせる方が多いですが、神里さんの場合は好きなものを素直に掛け合わせている印象。コートを着ていると紳士的でちょっと近寄りがたい「お兄さん」。コートを脱いだら、ちょっとヤンチャで親しみやすい「お兄ちゃん」。そんな雰囲気があります。(CanCam専属モデル)

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