日本ハム・矢沢 バックスクリーン弾2発!注目ドラ1が初の屋外フリーで「打」の進化証明

[ 2023年1月30日 06:00 ]

フリー打撃で柵越えを連発した矢沢(撮影・高橋 茂夫)
Photo By スポニチ

 南国の空に伸びた打球が、失速することなく中堅フェンスを越えた。日本ハムのドラフト1位・矢沢(日体大)が春季キャンプ地の沖縄・名護での先乗り自主トレに合流。いきなり進化を証明した。

 「大学の時だったら入らないかなという感じ。打撃に関しては今までよりパワーアップしていると感じます」

 9日から27日まで千葉・鎌ケ谷で行われた新人合同自主トレの打撃練習は室内。飛距離も分からないままだったが、前日に沖縄入りし、この日は入団後で初となる屋外フリー打撃を行った。パワーが一気に解放され、49スイングでバックスクリーン弾2発を含む安打性15本。投手が試合よりも遅い球を投じる打撃練習では飛距離が出にくく、大学4年間は打撃練習で中堅に放り込むことはなかった。

 飛距離アップの理由はウエートトレーニングだ。新人合同自主トレでは1クール(4日間)で3日間実施。上半身、下半身、体幹と日ごとに分けた。「MAXは測っていないけど良いフォームで(トレーニングを)行っているから力の伝え方が良くなった」と約20日間で成長を実感する。

 小技もある。打撃投手から豪快な2発を放ったが隣のマシンを相手にした打撃では逆方向の左翼を中心に快音を連発。新人離れした打撃を一塁から見守った清宮も「小柄なのに振る力、当てる技術もある。さすが、と思いました」と感嘆した。

 二刀流選手として投打を磨いていくが、キャンプ初日の2月1日に行われる紅白戦には野手で出場する。「投手の実戦はまだ先になる。野手としてしっかり準備をしていきたい」と矢沢。まずは切れ味を増した「打の刀」で、一歩を踏み出す。(清藤 駿太)

続きを表示

2023年1月30日のニュース