阪神・西純 マエケン直伝ツーシーム初披露「いい感じだった。使えそう」開幕ローテ入りへ完全習得手応え

[ 2023年1月30日 05:15 ]

ツーシームを投じる西純(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 初日からマエケン直伝の“新球”を初披露した。開幕ローテーション入りを狙う阪神・西純が2年ぶりに沖縄合同自主トレに参加。早速、ブルペン入りすると、昨年12月に都内で初の合同自主トレを行ったツインズ・前田から伝授されたツーシームを試投した。

 「ちょっと沈むというか、そういうイメージで投げられているので面白いかなと思う」

 既に完全習得への手応えを感じ取っていた。ツーシームを投げる前には捕手に「去年までとは違いますよ」と自信の宣言。全30球うちツーシームは5球投じた。「テイクバックの時に腕を、ツーシームを投げる形にしておいて、投げるイメージの方がいいんじゃないかと」。現役16年で日米通算156勝を挙げている右腕と過ごした5日間で授かった金言をマウンドで体現。昨季までは精度が低かった武器は明らかに良化した。

 「いい感じだった。(試合で)使えそうです。この感じだと。(仕上がりが早い)実感はあります。いつもだったら(この時期は)真っすぐだけなんですけど、狙ったところに7割は投げられている。感覚はいいです」

 初日から変化球を投じていることが証明するように例年以上に仕上がり具合も超速だ。この日の直球の最速もトラックマン表示で147キロを計測。前田イズムは、ツーシームのみならず改良中の投球フォームにも注入されているという。

 既に状態は8割としながら、今後の課題はツーシームも含めた変化球の精度向上だ。「変化球の感じがまだ全然。アピールをして、開幕ローテに入れるように頑張ります」。大躍進の高卒4年目へ向けて、早くも期待は膨らむ。(石崎 祥平)

続きを表示

2023年1月30日のニュース