2月1日、ファンと“密”になる球春到来 巨人はルール守って“ファンサ”緩和へ

[ 2023年1月29日 04:45 ]

20年の宮崎キャンプで、ファンとハイタッチする原監督
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 2023年のプロ野球春季キャンプは、各球団が「withコロナ」を意識しながら、ファンとの交流を図ることになりそうだ。11球団が2月1日にキャンプイン(西武は同6日)。巨人は新型コロナウイルス感染対策を講じた上で、来場するファンとの距離を縮めるイベントや、ファンサービスを展開する。

 キャンプ地を訪れたファンが、選手と触れ合う機会が戻ってこようとしている。新型コロナの影響で過去2年は厳しい規制があり、離れた場所から練習を見守ることしかできなかったが、巨人の今年のキャンプは、ルールを守った上での緩和策に乗り出す。

 球団のファン事業部の堀田圭介課長は「この2年間は、選手たちがファンサービスをしたくてもできないような状況だった。今年に関して言えば、状況が許せば距離が縮まるようにしていきたい」と話す。ブルペンと球場を移動するタイミングなど、時間が許せば選手のサインをもらうことも可能となる予定だ。

 昨年11月23日に東京ドームで開催されたファンフェスタでは、選手がファンをハイタッチで迎えた。今月には川崎市のジャイアンツ球場で行われている新人合同自主トレで、ドラフト1位・浅野(高松商)ら新人全選手が時間制限を設けた上でのサイン会を行った。キャンプに向け、どんなファンサービスができるか模索してきた。

 今キャンプではグラウンド体験ツアーなどのイベントを実施予定。球場のスタンドでの飲食もOKになる方向で検討している。堀田課長は「お客さまに、いかに満足していただけるかを考えていく。イベントやおもてなしを念頭に置いて準備を進めていく」と、「withコロナ」の取り組みで最大限のサービスを提供する構えだ。

 今月に読売新聞東京本社、東京ドームとともに、ワクチン接種事業に貢献したとして、文京区から「企業市民栄誉賞」を授与された巨人。21年1月には那覇市にPCR検査センターを開設するなど、キャンプ地でもコロナ禍と向き合った活動を展開してきた。

 検温やマスク着用など引き続きルールは設ける。その上で、ファンとの触れ合いを取り戻せるよう、新時代のキャンプへと踏み出す。(川島 毅洋)

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2023年1月29日のニュース