侍・栗山監督 ダルの覚悟と出陣 侍の大黒柱はフル回転OKで「より選択肢が広がる」

[ 2023年1月29日 05:20 ]

栗山天満宮で栗山町の人々を前にあいさつする栗山監督(撮影・郡司 修)
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 3月の「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」に出場する侍ジャパン・栗山英樹監督が、地元・北海道栗山町で行われた出陣式に出席。02年に「栗の樹ファーム」を造ってから暮らす“第二の故郷”で町民たちに世界一を誓った。

 雪に覆われた栗山天満宮で優勝祈願。「まちの駅 栗夢プラザ」での出陣式では、応援ポスターに「栗山から世界一」、日章旗に「夢は正夢 世界一」と書き込んだ。世界一の瞬間をイメージして神事に向かったそうで「野球をつくってくれた先人たちに感謝し、知恵を借り(野球発祥の国)アメリカをアメリカでやっつけるのは大きな夢」と続けた。そのイメージを膨らませるのがダルビッシュ(パドレス)の決意だ。

 大谷、山本、佐々木朗と4人で組む先発陣の大黒柱だが、栗山監督には「何でもやります」と伝えているという。先発、抑えにフル回転する覚悟。WBCでの大リーガーは、特に投手は所属チームの方針で起用法に制限がかかる。栗山監督も「こっちの都合で自由に使えない。(所属)球団と調整しないといけない」と話しているが、今年で米12年目と確固たる実績を残すダルビッシュは、自身の意向が尊重される。不測の事態が起きる国際大会では状況に応じた選手起用が不可欠で、栗山監督は「あらゆることを想定しないといけない中、より選択肢が広がる」と言った。

 日本が連覇した09年大会では1、2次ラウンドで先発し、準決勝以降は抑えで胴上げ投手となったダルビッシュ。先発起用が大前提の中で見せたエースの決意は、09年以来の世界一を近づける。(秋村 誠人)

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2023年1月29日のニュース