阪神・ノイジーに“ベイハンター”指令!岡田監督がDeNA左腕陣撃ち期待 「自信はある」新助っ人会見

[ 2023年1月29日 05:15 ]

背番号7をつける阪神・ノイジー(撮影・平嶋 理子)
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 阪神のシェルドン・ノイジー外野手(28=前アスレチックス)が28日、岡田彰布監督(65)から今季最も警戒するDeNA左腕陣に対する“刺客”としての期待を寄せられた。兵庫県西宮市内で同じく新加入のジェレミー・ビーズリー投手(27=前パイレーツ傘下)、ブライアン・ケラー投手(28=前レッドソックス傘下)と前後して入団会見。球団助っ人では初めて背番号7を付けるユニホーム姿を披露した。

 猛虎を「アレ」へと導く使者として、この国にやってきた。ノイジーは決意に満ちた表情を浮かべ、期待される中軸としての活躍に自信を示した。

 「いい結果を残す自信はある。しっかり強い打球を打って打点を挙げることができればうれしいし、守備もしっかり貢献して守っていきたい。(目標の数字は)特にない。チームの勝利に貢献することだけ」

 持ち味は広角への打撃と自認する。「高い確率でボールを打つことができて(勝負どころの)場面では打点を挙げられる。打撃面でしっかり貢献できる選手になりたい」。メジャーでは内野が主。「レフトで起用される可能性があると聞いていたので、しっかりと練習しました」と勤勉さをのぞかせた一方、得意なポジションについては「打者です」とニヤリ。打撃にかける思いをにじませた。

 以前から3番起用を示唆してきた岡田監督は、優勝争いで最も警戒する相手として挙げるDeNAに対する“刺客”に指名した。今永、浜口、石田ら好左腕がそろい、昨季は9勝16敗で大きく負け越したからだ。

 「どうしても(阪神は)左(打者)打線中心みたいな感じがずっとあったからな。左対左は不利やから。右バッターは期待してるよ」

 実は昨季メジャーでは左投手に打率・181(105打数19安打、0本塁打、6打点)、右投手には同・235(166打数39安打、4本塁打、20打点)。意外に!?不得手を示す数字も所変われば…。右の新大砲として機能すれば打倒DeNAの構図が見える。

 球団外国人では初めて背番号7のユニホームに袖を通した。前回リーグ優勝した05年は「7」の先輩だった今岡誠(真訪=現打撃コーチ)が球団記録として残るプロ野球歴代3位の147打点で貢献。「光栄ですし、そのような結果を残していきたい」と再現を約束した。趣味は「鹿の狩猟と釣り」。3・31開幕からハマの左腕たちが獲物になる。(阪井 日向)

【ノイジーに聞く】
 ――日本野球に対する印象は。
 「練習量が凄く、努力している印象がある。たくさんの量を練習するのは好きなこと。日本の野球に向かっていけるのが楽しみ」

 ――サンズからの助言は。
 「“アメリカの春キャンプとは違うぞ”と言われた。“日本はリスペクトあるところだ”とも言われたので、そのアドバイスに従って頑張っていきたい」

 ――米国での愛称は。
 「特にニックネームはなかった。いつもノイジーと言われていた」

 ――リフレッシュ目的で持って来たものは。
 「特別なものは持ち込んでないけど、聖書は持ってきて、しっかり読むようにはしている。しっかり気持ちを落ち着かせて、毎日いい時間を過ごせたら」

《シェルドン・ノイジー》
 ☆生まれ&サイズ 1994年12月10日生まれ、米テキサス州出身の28歳。1メートル83、105キロ。右投げ右打ち。

 ☆経歴 高校時代の13年ドラフト38巡目(全体1150位)のレンジャーズ指名を拒否。オクラホマ大で遊撃手として活躍。16年ドラフト2巡目(全体58位)でナショナルズ入団。17年にトレードでアスレチックス移籍。19年メジャーデビュー。21年のドジャースを経て22年は再びアスレチックスで89試合に出場し、打率.214、4本塁打、26打点。

 ☆師匠 ジェリー・サンズ駐米スカウトと来日前に会食し、日本野球について教わった。「文化、タイガースファン、生活スタイルや仕事についてもいろいろ聞いた。大きな支え。同じ状況でプレーしていた人たちのアドバイスを聞いて、自分に生かせると思う」。

 ☆家族 妻と4歳の長男、4カ月の次男。いずれも遅れて来日予定で、「FaceTimeや写真を送り合っている。妻と息子2人を愛している」。

 ☆好きな日本食 和牛ステーキ。

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2023年1月29日のニュース