阪神キャンプ 1、2軍沖縄競演で虎党も“メリット” 距離は車で1時間弱、2・11、12には合同紅白戦

[ 2023年1月29日 10:00 ]

阪神・岡田監督
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 プロ野球は2月1日に11球団(西武は同6日)が沖縄、宮崎両県でキャンプインを迎える。阪神は2軍を高知県安芸市から沖縄県うるま市に移し、宜野座村の1軍との距離が近づいた。1、2軍の春季キャンプ拠点を同じ県内に置くのは安芸で2次キャンプを実施していた11年以来12年ぶりで、合同紅白戦など連携強化で戦力の底上げを狙う。各球団の見どころを紹介する。

 阪神の今春キャンプを見るなら、2月11、12日を旅程の中心に据えることをお勧めする。この両日に1、2軍合同の紅白戦があり、一部の主力を除いて、宜野座でガチンコ勝負を繰り広げるからだ。

 試合形式は一風変わっている。1、2軍をごちゃ混ぜにして4チームを編成し、6イニング制の“対抗戦”を2日間にわたって開催。岡田監督は、この紅白戦の内容を見て「1、2軍の振り分けを再び行う」と明言している。ドラフト1位・森下(中大)ら2軍スタートの選手はアピールできれば昇格でき、1軍スタートの選手は逆の恐れがあるのだ。

 選手にすれば、1年間をかけた天下分け目の関ケ原といってもいい。というのも、岡田監督はメンバーの大枠を固定して戦うタイプだからだ。既に大山、近本、梅野、佐藤輝、中野を主力として起用する方針を示し、守備固め&代走要員として島田、植田、熊谷の開幕1軍も決定的。紅白戦後は、ある程度絞ったメンバーで実戦を重ねることが予想され、最初のふるいに残らなければ、1軍への道がかなり険しくなる。

 虎党の皆さんは、お目当ての選手が2軍落ちしたとしても、落ち込む必要はない。2軍キャンプが高知県安芸市を離れ、今年から沖縄県うるま市の具志川球場になった。1軍の宜野座から自動車で1時間弱の距離。午前中は1軍の緻密な戦術練習を見て、午後は具志川で、若手の特打を満喫できるのだ。

 両球場ともブルペンは観覧できず選手への接近も制限されても、トラッキーらマスコットが訪れるファンサービスがある。今年の沖縄は、阪神をまるごと楽しめる。(倉世古 洋平)

 【宜野座村野球場】沖縄県国頭郡宜野座村字宜野座188。那覇空港から約60キロ。高速バスなら名護バスターミナル行きで宜野座ICバス停下車徒歩約10分。車なら宜野座インター降りてすぐ。公園内および周辺に駐車場。

 【具志川野球場】沖縄県うるま市字具志川3500番地。那覇空港から約40キロ。バスなら屋慶名バスターミナル行で具志川バス停下車徒歩約10分。車なら沖縄北インターから与那城向けへ15分。公園内に駐車場。

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