侍ジャパン甲斐 サッカー日本代表GK権田に驚嘆「やば!そんなんしてるんや、あの一瞬で」

[ 2023年1月30日 00:58 ]

番組で守護神論を語り合った権田(左)と甲斐
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 日本代表捕手と、日本代表GKの対談が実現した。3月のWBCに臨む侍ジャパンに選出されたソフトバンクの甲斐拓也捕手と、昨年のサッカーW杯カタール大会に日本代表で臨んだJ2清水のGK権田修一が、29日深夜に放送されたTBSスポーツ番組「S☆1」で互いの守護神論をぶつけ合った。

 ホームベースと、ゴールマウスを守り抜く2人。17、18年の鳥栖時代には何度もペイペイドームへ観戦に訪れていたという権田は、大のソフトバンクファンだという。GKの魅力について「たぶん、甲斐選手が盗塁を刺したり、相手がホームベースに突っ込んでくるところを、タッチアウトギリギリする時あるじゃないですか。相手が本当に“ここ勝負”と思って仕掛けてきたところを止める快感が、僕は凄く大きいです」と語ると、甲斐も同調していた。

 2人は試合用のミットとグローブを用意。甲斐のミットは通常の捕手用より小さく作られており「小さいし、浅いんです。僕はボールが来て、ミットでポンとはじくんですよ」と説明した。走者が盗塁を仕掛けてきた際に、素早く送球するための甲斐キャノンの極意。「つかまずにボールの力を借りて、持ってくる。で送球を早くする」と解説すると、権田も大きくうなずいた。「そこ大事ですよね、コンマ、本当に。キーパーも手首のちょっとした角度とか、ボールをどこにはじくのか変えるので」と明かした。これには甲斐も「やば!そんなんしてるんや、あの一瞬で」と驚きを隠さなかった。

 ともにフィールド全体を見渡せるポジション。甲斐がその点について質問すると、権田は「流れの良い時に気を付けています。逆に相手の陣地にたくさん選手がいるので、僕の前に相手が攻めるスペースがたくさんある。(ボールを)取られた時にすぐピンチにならないような準備は、自分たちがチャンスの時こそ注意してみるようにしています」と語った。

 「相手のベンチで監督が、どの選手に指示を多く出しているとか。客観的に試合から離れて見られるので、ちょっと引いて見える分、いろんなものを見ている」とも続けた。すると甲斐も「相手ベンチ見ちゃいますよね。確認して、いろいろ考えちゃいますよね」とうなずいた。

 W杯カタール大会で、日本を救う好セーブを何度も連発した権田。当時背負った重圧について「不安しかない。でもその怖さを感じられるからこそ、やりがいや人間的に成長できる部分が大きい。GKをやっていて感じられる」と話した。そしてWBCへ臨む甲斐へ「僕らは(世界一に)なれなかったので、リベンジを野球界でしてもらえるように全力で応援したい」とエールを送った。大会後の再会を誓い「社交辞令じゃなく、本当に今度ご飯行きましょう」と2人による祝勝会を約束し合った。

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2023年1月29日のニュース