日本ハム・輝星　楽天・則本直伝フォームに手応え「軽く腕を振っているのに伸びていく感じがある」

楽天・則本らと三重県内で自主トレを行った日本ハム・吉田（日本ハム球団提供）
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　「無重力ボール」で先発の座をつかむ。日本ハム・吉田が、三重県内での自主トレを公開。オンラインで取材対応し、初めて弟子入りした楽天・則本の助言を受けたフォーム改良への手応えを口にした。

　「軽く腕を振っているのに伸びていく感じがある。キャンプで自分のものにして、先発として優勝の力になれるように頑張りたい」

　昨春キャンプでは、元阪神・藤川球児氏に約1時間指導を受けた。下半身の使い方を改善し、腕が縦振りになり角度がついて直球の質が向上し、主に救援でプロ入り最多51試合に登板。2勝、5ホールドを挙げたが「先発をやりたい思いがあって自主トレに参加した」。さらなる飛躍へ、通算106勝右腕のエッセンスを加えた。昨季より軸足の股関節に体重を乗せ、体全体で投げる「則本流」を取り入れ「最大限パワーを発揮できるようになった」とうなずいた。

　成果が特に表れたのが、則本を相手に遠投をした時だ。同行したトレーナーが最後まで落ちない伸びる球を投げる則本に対し「そのへん、重力なくない？」と驚くと、則本は「こいつも変わらんすよ」と吉田の球筋を評価。重力に逆らうような伸びのある直球を手にし始めている。

　年末年始は故郷・秋田で金足農時代の友人や、同郷という縁から女優・佐々木希と対面するなどリフレッシュ。楽天勢に1人で飛び込んだ自主トレだが、秋田の名物まんじゅう「金萬」を手土産に参加した効果もあり「気遣いなく普通に練習できている」と笑った。

　則本からは「2桁（勝利）いったれ」と指令を受け、「それができたら理想」と吉田。12日に誕生日を迎えた22歳が、伸びる直球で成績も一気に伸ばす。（田中　健人）