巨人・丸16年目の秘策 「三笘の1ミリ」ならぬ「丸の1インチ」 短く持つためバット長く

[ 2023年1月20日 05:25 ]

自主トレを公開した巨人の丸(撮影・西川 祐介)
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 巨人・丸が、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行い、今季の目標に2年連続の全試合出場に加え、広島時代の14、18年に達成した「打率3割&出塁率4割」のダブル達成を掲げた。チームで唯一、全143試合に出場した昨季は打率.272、出塁率.370をマークしたが「パッとしなかった」。チームが4位に終わって長いオフの間、自らの打撃と向き合った。

 16年目のシーズンに向けた秘策がある。昨季まで長く持っていたバットを、この日は一握り短く持ってマシンと対峙(たいじ)。その分、バットの長さは昨季の33.5インチ(約85.1センチ)から34.5インチ(約87.6センチ)に変更した。丸は「短く持つ分、長くしないと。短く持てば“今、自分は短く持っているんだ”と打席の中で、すがれる。追い込まれた時に食らいつけるかな」と説明。1インチ(約2.54センチ)の差が大きな違いを生む。「三笘の1ミリ」ならぬ「丸の1インチ」の工夫だ。

 今季は5年契約の最終年。モチベーションについては「(5年契約で)のんびりやっているわけでもないし、最終年だから気合入れてやるわけでもない。一緒のモチベーションなので、書き手からしたら、めっちゃつまんないと思います」と冷静に話して報道陣を笑わせた。それでも、5年ぶりで移籍後初となる「3割&4割」の壁突破に向けた熱意は、十分に伝わってきた。(花里 雄太)

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2023年1月20日のニュース