オリ・T―岡田　イチロー氏からのエール「今年も見てるよ」に力もらった　今季逆襲へ「いい刺激になる」

キャッチボールするT-岡田（撮影・井垣忠夫）
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　オリックスのT―岡田外野手（34）が19日、ほっともっとフィールド神戸で自主トレを公開。体力強化メニューでたっぷり汗を流し、フリー打撃ではフォームを確認しながら鋭い打球を飛ばして「しっかり動けている」と順調な調整をアピールした。

　昨年は故障などで36試合の出場にとどまり、打率・149、1本塁打、10打点とチームの26年ぶり日本一に貢献できなかった。2月で35歳。安達と並ぶチーム最年長野手の今季にかける思いは強く、「僕はやっぱり打たないと試合に出られない。自分のアピールするポイントでもあるので、そこを徹底的に詰めていきたい。オープン戦からしっかり結果を残したい」と巻き返しを誓った。

　レジェンドに力をもらった。自主トレ期間中に球団OBのイチロー氏（マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター）と再会。「今年も見とくよ」と声をかけられ「いつもいい緊張感を持てる。いい刺激になる」と背筋が伸びた。

　イチロー氏は35歳シーズンの08年にマリナーズで全162試合に出場し、メジャー最多の213安打を放った。一歩でも近づくべく「自分なりにいい一年にしたいなと思う」と完全燃焼を誓った。

　20年12月に同氏から指導を受けた智弁和歌山ナインは「ずっと見てるから、ちゃんとやってよ」の言葉を胸に21年夏の甲子園を制した。履正社出身の“浪速のゴジラ”は金言を復活の呪文にするつもり。「一年一年が勝負。一日一日を大切に悔いなくやっていきたい」と決意をにじませた。（中澤　智晴）