ヤクルト「原石枠」だ!高卒2年目151キロ腕・竹山の1軍キャンプメンバー入り高津監督が明言

[ 2023年1月20日 05:20 ]

ヤクルト・竹山
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 ヤクルト・高津監督が、高卒2年目右腕・竹山の浦添1軍キャンプメンバー入りを明言した。「ヤクルトの中で速い球、力強い球を投げられる数少ないピッチャーの一人。今年だけじゃなく、成長させていきたい」と最速151キロ腕を「原石枠」で抜てきした。

 都内の球団事務所で1、2軍合同会議を開催し、キャンプメンバーの振り分けを決めた。昨年は同じく高卒2年目捕手の内山が1軍キャンプスタート。将来の正捕手候補に古田臨時コーチの考えを学ばせると、74試合に出場するなど頭角を現した。新型コロナウイルスに感染した村上に代わって1軍キャンプに呼んだ3年目の長岡も、遊撃のレギュラーに定着。育成だった赤羽も、支配下登録を勝ち取った。21年は4年目だった右腕の金久保が、プロ初勝利を含む4勝。才能を見込んだ「原石枠」の若手が、次々にブレークした。

 21年ドラフト5位の竹山は空振りを奪える力強い直球とツーシームが武器で、将来のローテーション候補。京セラ創業者・稲盛和夫氏の著書「考え方」にある「全(まった)き人」を理想に掲げ「意味は、人として正しいことを貫く姿勢を持ち、誰もが“あの人は素晴らしい人だな”と思う人物。そういう選手になりたい」とする。1年目の昨季は2軍で5試合に登板し、10月2日の阪神戦では8回にプロ初登板。ロハスから三振を奪うなど3者凡退に抑えた。

 「若い選手は確変が起こる、一気にぐっと成長する時がある。考え方一つでいろんなものが変わってくる可能性がある」と高津監督。勝利と育成のキャンプを経て、リーグ3連覇を目指す。(青森 正宣)

 ◇竹山 日向(たけやま・ひゅうが)2003年(平15)11月2日生まれ、愛知県出身の19歳。西城小4年から軟式野球を始め、守山中では「愛知中央クラブ」に所属。享栄では2年秋からベンチ入り。3年夏の愛知大会決勝で敗れ甲子園出場は逃したが、最速151キロで注目を集めた。21年ドラフト5位でヤクルト入団。1メートル82、84キロ。右投げ右打ち。

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