阪神・岡田監督 1軍キャンプメンバーは暫定「決めんでも勝手に決まる」完全実力主義で開幕スタメン選考

[ 2023年1月20日 05:15 ]

合同コーチ会議を終え、会見する岡田監督(撮影・平嶋理子)
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 結果を残した者だけが生き残れる。岡田監督は3月半ばまで、レギュラーも開幕ローテも救援陣も決めない考えを明かした。

 「3月の中ごろで十分じゃない。投手にしても、ローテーション(の投手が登板順に)で投げるのは、開幕から逆算して、開幕の2週間前でいいんだから」

 この日発表の1、2軍キャンプメンバーの振り分けは、あくまで暫定措置。2軍がうるま市に移転し、1、2軍が初めて沖縄県内でキャンプをすることでメンバーの入れ替えが容易になる。2月11、12日に行う1、2軍合同の紅白戦の内容で、「一回、見極める」と1軍メンバーを再選出。勝負はここからだ。

 2月中に6試合組まれた練習試合とオープン戦では「見極めはせえへん」と幅広くチャンスを与えつつも、使える、使えないの判断をシビアにする。3月6日に京セラドーム大阪であるWBC日本代表との一戦は、選考レース終盤のヤマ場。「こっちが決めんでも、勝手にレギュラーは決まるよ。そんなの。見とったら」と語ったことから、各試合を通して成果を上げた者だけが、開幕スタメンを勝ち取れる完全実力主義のスタンスを示した。

 ただ、昨秋キャンプを経てレギュラーの大枠は固まりつつある。大山の一塁、佐藤輝の三塁、中野の二塁、梅野の捕手、近本の中堅、新助っ人ノイジーの左翼は当確。流動的なのは右翼と遊撃のみだが、中野が日本代表に選ばれ、ノイジーも未知数とあり「どんなケガをするかもわからへんし」と、選手にサバイバルを促した。

 15年ぶりにタテジマのユニホームを着て迎える春季キャンプ。鬼の岡田が鋭い目を光らせる。(倉世古 洋平)

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2023年1月20日のニュース