落合博満氏　コーチ陣の年俸も決めていた全権監督　森繁和氏も球団社長も金額見て「えっ」って

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が23日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。監督時代に自身が招集したコーチ陣の年俸や条件について語った。

　落合氏は2004年から「全権」を任される形で中日の監督に就任しいきなりリーグ優勝。07年にはチームを53年ぶりの日本一に導いた。11年は球団史上初の2年連続リーグ優勝。任期8年間すべての年でAクラス入りを果たし、リーグ優勝4回、日本一1回の「常勝チーム」をつくり上げた。

　監督就任が決まり、最初に自身とともにチーム改革を進めるコーチとして声を掛けた森繁和氏。落合氏は「来季、横浜で契約しないっていうのが新聞に出ててね。ああ、じゃあ、契約しないなら、だったら電話して要請するのが一番いいなって」の言葉通りすぐに電話をしたという。「条件面まで全部言って。“えっ？”って言われて。“足んねーか”って言ったら、“いや、今すぐにでもハンコ押します”って言われた」とうれしいそうに回顧。よほどの好条件だったのか。「いや、単身赴任で行くっていうのは分かっていたんで。単身赴任といえば、お金かかるでしょ。まあ、それを上乗せしたような金額でしたけどね」と説明した。

　「だから全部金額も決めて球団に持っていったら“えっ”って言われた。“どうしたんですか？”って聞いたら“契約ごとは球団がやるんで、その年俸まで決めてきたのか”って言うから。“全権任すからって言うから全部決めましたよ”って。“これでダメですか”って聞いたら“う～ん、よし分かった”って二つ返事で（西川順之助・中日球団）社長がOKしてくれましたよ」と当時のやりとりを詳細に明かし笑顔。そして「オレが声をかけたコーチ全員そういうやり方だったんだよ。だからコーチは一切契約更改してない。オレが出した条件をそのまま球団がのむっていうことだから。“もしオレが言った条件と違うんだったらオレに電話よこせ”って言って。だから、彼らは実際、年俸闘争したことない。辞めるまで。だから、全権任されたんだもん」とコーチ陣の年俸の額などは全て落合氏が決めていた「全権監督」の仕事の一部を披露した。