阪神・岡田監督、来春キャンプ終了までにレギュラー絞り込む ベストメンバーで3月オープン戦へ

[ 2022年11月23日 05:15 ]

阪神・岡田監督
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 阪神の岡田彰布監督(64)が22日、西宮市の甲子園球場に隣接するクラブハウスを訪れ、来春のキャンプ終了までにレギュラーを絞り込む基本構想を明かした。21日に終了した秋季キャンプまでに遊撃、右翼、左翼以外のポジションは選定済み。3月のオープン戦にはベストメンバーで臨みたい考えで、アピール期間が限られる選手たちの競争心をあおった。

 「岡田野球」は「全員野球」とは一線を画す。究極の理想は同じメンバーで1年間、戦い抜くこと。もちろん、コンディション面を考えればそれは不可能ながら、レギュラーと控えの線引きは明確にし、見極めも早いのが岡田監督だ。

 「そのへん(来春キャンプの終盤の実戦)になったら、ある程度絞っていかなあかん。今のチームなんか、余計に絞らなあかんのちゃうかな。おーん。いつまでも競争で、誰が守るか決まらんようではあかんよな、やっぱり。かっちりとレギュラーという形でな、自覚を持たしてな。若い選手なんか余計、そっちの方が思い切ってできると思うしな」

 荷物整理のため訪れた球団施設で、来春キャンプの構想を明かした。すでに2月11、12日に1、2軍の全選手を宜野座球場に集め、初実戦となる紅白戦を開催することが決定。そこでまず、1軍戦力になるかどうかを見極める。さらに「5、6試合ぐらい入れたんかな」と話す沖縄での対外試合で、レギュラーも見定める考えだ。

 三塁の佐藤輝はやや微妙だが、一塁・大山、二塁・中野、捕手・梅野、中堅・近本は当確。残る遊撃、右翼、左翼のポジションもいつまでも空けておくつもりはない。若虎への“2月1日はそのつもりでキャンプに来い”という強烈なメッセージとも受け取れる。

 12月、1月の過ごし方は、選手にあえて指示は出さず「そんなん、言わんでもやってなかったらそんなもん。取り残されんのは(自分)。プロやねんからな」とニヤリ。いろんな意味で今年までとはガラリと変わる来春となりそうだ。(山添 晴治)

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2022年11月23日のニュース