巨人の勝利呼び込んだ!吉川→代走・増田大の起用

[ 2022年8月15日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2広島 ( 2022年8月14日    東京D )

<巨・広>8回、二盗を決める増田大(撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 【追球ズーム ここにFOCUS】巨人の決勝点は、足のスペシャリスト起用の勝負手から生まれた。2―2の8回、先頭の吉川が中前打で出塁。原監督は迷わず、代走に増田大を送った。チームトップの15盗塁をマークしている吉川は当然ながら俊足。しかし、原監督は「1点を取る上で最善策を取った」と、さらに俊足の増田大で「無死二塁」をつくりにいった。

 増田大は大きなリードを取った。大型左腕のターリーに2度けん制球を投げさせてタイミングをはかり、2球目に二盗。「大事な走者でしたが、ネガティブにならず攻めた結果が盗塁成功につながってくれた」。今季6個目の盗塁でチャンスを広げ、重信の犠打で三進。丸の適時打で決勝のホームを踏んだ。

 吉川の今季の成功率は.714、増田大は試合前の時点で.625。ただ、数字だけでなく、重圧のかかる終盤に決められる能力と経験が買われた。速いけん制がないターリーは試合前の時点で5度の盗塁企図のうち、防いだのは一度だけ。スタートしたのは直球の後の128キロスライダーと、成功しやすい条件がそろう中で敢行したスペシャリストが、期待通りに決めた。

続きを表示

2022年8月15日のニュース