阪神・ロハス 右打席で“希望の3ラン” 一時同点7号「チームに勢い与える打席にできてよかった」

[ 2022年8月15日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―5中日 ( 2022年8月14日    京セラD )

<神・中>5回2死一、二塁、左越えに同点3点本塁打を放つロハス(投手・橋本)(撮影・成瀬 徹)
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 助っ人砲の一振りが、猛虎に希望を抱かせた。4点を追う5回に山本の犠飛で1点を返し、なおも2死一、二塁。阪神・ロハスが左翼へ一時同点に追いつく7号3ランを放ち、京セラドームの大観衆を総立ちにさせた。

 「ここ数試合、チームが得点を取るのにすごく苦労していたけど、その中でチームに勢いを与えるような打席にすることができてよかった」

 1ボールから左腕・橋本の132キロフォークをすくい上げるように捉え、打った瞬間にスタンドインを確信。R砲は一塁へ向かう途中、ナインが身を乗り出す一塁ベンチへポーズを決めた。自らが7日広島戦で放って以来、チーム6試合ぶりのアーチ。今一番欲していた長打力を、ここ一番で発揮した。

 「右打席に立つ機会は少ない中で、自分なりにしっかり準備してきたつもりだった。取り組んできたことが結果につながっていったので、本当にうれしい」

 前日13日に続き、相手先発が左投手ながら3番を任された。5日からの広島3連戦で計2本塁打も、9日DeNA戦から12日中日戦まで4戦連続で相手が左腕ということもあり、ベンチスタートに。それでも、試合前練習で右打席に立つ機会を増やすなど、来たるべき出番に備えていた。「しっかりベース上に覆いかぶさって、真っすぐと変化球を両方打てるように取り組んできた」。右打席での本塁打は3月30日広島戦で床田から放って以来、2本目。努力の結晶を実らせた、放物線だった。

 大山、北條の新型コロナウイルス感染を受け、代替選手として8月5日に再昇格してからは、これで7試合で20打数9安打、打率・450と好調を維持。「少しでも大山選手たちが抜けた穴はカバーできているんじゃないかとは思う。少しでもチームの勝利に貢献できるように」。次こそ勝利につながる一打を奏でてみせる。(阪井 日向)

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2022年8月15日のニュース