大阪桐蔭・前田　夏の甲子園デビュー戦で躍動　5回1安打無失点、9奪三振

第104回全国高校野球選手権第9日・2回戦   大阪桐蔭19―0聖望学園 （ 2022年8月14日    甲子園 ）

＜聖望学園・大阪桐蔭＞好投した大阪桐蔭・前田（撮影・岸　良祐）
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　3度目の春夏連覇、1998年横浜以来、史上2校目の秋春夏3冠を狙う大阪桐蔭が、投打に聖望学園を圧倒し16強入りを決めた。先発・前田悠伍（2年）が夏の聖地デビュー戦で5回無失点など4投手で零封リレーした。

　夏の甲子園デビューを果たした先発・前田が5回1安打無失点、9奪三振と躍動した。許したのは4回2死からの内野安打のみ。小気味良い投球で、大勝を呼び込んだ。

　「打者を見ながら、緩急や奥行きを使って投げられてよかった」

　超満員の大観衆の存在を力に変え、「人生でなかなかない経験」と奮投した2年生四天王の一角。5月末の近畿大会決勝で智弁和歌山に完投負けした悔しさも糧に「今のままではダメ」と必死に鍛錬を積んできた成果を見事に聖地で披露した。

　6、7回は小林丈太、8回は青柳佳佑、最終回は別所孝亮と4人で2安打零封リレー。百戦錬磨の西谷浩一監督も「前田はうまく試合をつくった。4人の投手でしっかりやってくれた」と称えた隙のなさで、聖望学園打線に二塁すら踏ませなかった。