福島敦彦氏 苦戦した1回戦からしっかりと修正できるところが大阪桐蔭の強さ

[ 2022年8月15日 04:06 ]

第104回全国高校野球選手権第9日・2回戦   大阪桐蔭19―0聖望学園 ( 2022年8月14日    甲子園 )

<聖望学園・大阪桐蔭>大差がついた聖望学園と大阪桐蔭の試合(撮影・岸 良祐)
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 【福島敦彦の迫球甲子園】大阪桐蔭は苦戦した1回戦の旭川大高戦から、しっかりと修正してきた。初戦は各打者ともに飛球アウトが目立ったが、この日は25安打中、単打20本が示すように「つなぐ意識」が強く感じられた。決して大振りすることなく、低い打球をコースに逆らわずに打つことも徹底できていた。簡単に修正というが、できるところに大阪桐蔭の強さがある。

 加えて、得点差が開く中でも決して隙を見せなかった。9回先頭の伊藤君は三遊間を破る打球でレフトの深い守備位置などから判断して二塁を陥れた。代打を含め途中出場した選手も結果を出すことで、チーム内に良い緊張感が生まれている。

 今大会初登板だった前田君は貫禄の投球だった。真っすぐは球速こそ140キロ強だが打者の手元での伸びは相当なもの。自在に操るチェンジアップも効果的で選抜からの成長がうかがえた。投手陣は豊富で前田君自身は余力を残していける。相手校が打ち崩すのは相当に難しくなっていくはずだ。(報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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