オリックス 7連打12人猛攻でイッキ7得点!自力V消滅の悔しさバネに今季最多タイ貯金4

[ 2022年8月15日 04:45 ]

パ・リーグ   オリックス10―2ソフトバンク ( 2022年8月14日    ペイペイD )

<ソ・オ>4回、中川圭の適時打で生還した福田(左)、紅林(右)を迎えるオリックスナイン(撮影・岡田 丈靖)   
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 自力Vの灯を消された前日の屈辱が、オリックス打線に火を付けた。10年以来12年ぶりの7者連続安打の一挙7得点を含む今季最多タイ16安打10得点で、3カード連続勝ち越し。中嶋監督は、「みんな悔しいと思って、やってくれたと思う。今日取り返せたのは大きい」と称えた。

 積極性を求めてきた指揮官の期待に一丸で応えた。口火を切ったのは紅林だ。「何とか後ろにつなごうと思っていました」。0―0の4回1死一塁でランエンドヒットを決めて決勝の右翼線適時二塁打。続くマッカーシー、山足、伏見の3者連続初球打ちなどで1点を加え、なおも1死満塁で、福田が右2点二塁打を放ちカード別最多31勝を許す和田をKO。1死二、三塁とし、代わった椎野から中川圭が7連打となる中前2点打で締めた。

 機動力に初球攻撃を絡めた打者12人の猛攻。中嶋監督は「(和田は)いつもやられている投手ですし、今日は積極的に仕掛けていけた」。前日にサヨナラ敗戦を喫し、今季初めて自力優勝の可能性が消滅。対象は2位のソフトバンクで、残り試合を全勝しても最終勝率で上回れなくなった。その相手との今季敵地最終戦で、20年9月23日以来の2桁得点を挙げ意地を示した。

 ソフトバンクと再び1ゲーム差とし、今季最多タイの貯金4。「(紅林ら)若いヤツらが食らいついてくれたのはね。チーム全体でやりたいことなので。切れ目のない打線が欲しいので、続けていきたい」と指揮官。96年以来26年ぶりのリーグ連覇&日本一へ、中嶋オリックスは諦めない。(湯澤 涼)

 《1イニング8安打》オリックスが4回、7者連続安打を含む8安打7得点の猛攻。イニング8安打は19年8月15日、西武戦2回の8安打以来3年ぶり。7打数連続安打は15年4月1日のソフトバンク戦6回に、2四球を挟んだ7打数連続で記録して以来7年ぶり。四死球、犠打を挟まない連続打者安打になると、10年6月7日広島戦6回、10者連続のプロ野球タイ記録以来12年ぶり。

 《ビドル初先発初勝利》来日初先発のオリックス・ビドルが5回無失点で先発初勝利。150キロ前後の直球にスライダーやカーブなどで散発2安打に封じた。マイナーだった米国時代を含めて15年以来7年ぶりで、山岡と椋木が新型コロナウイルス陽性で離脱した先発陣の苦境を救った。球団外国人投手の来日初先発勝利は18年4月4日のロッテ戦のアルバース以来。今季は救援で33試合に登板して3勝を挙げていた。来日1年目左腕は「チームを助けるために来たのでよかった。このチームが好きだし長くいたいと思っている。みんなのために頑張りたい」と力を込めた。

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2022年8月15日のニュース