【甲子園】高松商・長尾監督 接戦勝利に「不思議な勝ち方」も先発・渡辺和を絶賛

[ 2022年8月15日 13:56 ]

第104回全国高校野球選手権大会・3回戦   高松商2ー1九州国際大付 ( 2022年8月15日    甲子園 )

<高松商・九州国際大付>高松商の先発・渡辺和(撮影・坂田 高浩)
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 高松商は九州国際大付との息詰まる接戦を制し、52年ぶりにベスト8に進出した。

 試合後、長尾健司監督は52年ぶりの8強に「素晴らしいことなんですけど、勝った気がしないようなゲームだったと。本当に疲れました」と大粒の汗をぬぐった。

 初回にプロ注目打者・浅野翔吾(3年)の二塁への内野安打を起点に先制点を奪ったものの3、4回と立て続けに送りバントを失敗するなど、思うように走者を進められず「相手さんの守備も素晴らしいですけど、やっぱりやるべきことができなかったことが、流れをつかめなかった。向こうの投手がさせないいい投手ですが、やっぱり流れが欲しかった」と反省点を口にした。

 それでも5回2死一塁から浅野が四球を選んで好機を拡大すると、次打者の井桜悠斗(3年)が勝ち越しとなる右前適時打。これが決勝点となり「気持ちで持って行った。技術でなく彼の気持ち」と称賛した。

 さらに先発・渡辺和大(3年)も相手打線を1失点完投。特に6回以降は走者1人も出さない完全投球で流れを渡さず「素晴らしかった。最後まで球威が落ちることなく、風向きも考えた配球を大坪がしていたのが非常に良かったです」とバッテリーを褒めた。

 4強入りを目指す次戦に向けて指揮官は「不思議な勝ち方としか言いようがない。もう一回やるべきことをやって勝利を味わうような高松商の野球をやらないと。このままでは帰れない」と気を引き締め直した。

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2022年8月15日のニュース