輝が打てなきゃ勝てない!!「適時打欠乏症」矢野阪神の4番、6戦連続打点なし、安打も1本だけ

[ 2022年8月15日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―5中日 ( 2022年8月14日    京セラD )

<神・中>8回1死二塁、佐藤輝は空振り三振に倒れる(撮影・坂田 高浩)
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 京セラドームに大きなため息が漏れた。同点で迎えた8回1死二塁からの第4打席。中日のロドリゲスがフルカウントから投じたスライダーに阪神・佐藤輝のバットは空を切った。虎党とベンチの期待に応えることはできなかった。

 「(チームとしての拙攻は)1個じゃないよ。やっぱり。点を取ることもそうだし(それ以外も)ね」

 「適時打欠乏症」に苦しむ矢野監督は苦しい表情を浮かべた。92試合で4番に座る若き大砲も沈黙。これで9日のDeNA戦から6試合で20打数1安打と低迷が続いている。6戦連続で打点がないのは今季最長となった。この夜は犠飛、本塁打で4得点を挙げたが、チームは52回連続適時打なしと深刻な状況だ。

 直接指導も実らなかった。試合前練習では三塁での守備練習を終え、ベンチに引きあげようとした佐藤輝に矢野監督が直接声をかけた。藤井康1、2軍巡回打撃コーチを交えながら約5分間、身ぶり手ぶりを交えながら打撃指導を行っていた。しかし不振脱却のきっかけをつかむことはできなかった。

 「あいつ(佐藤輝)が打てないとチームが勝てないということは本人が一番分かっていると思う。でもおまえにはそういう(4番として期待される)部分が重くのしかかっているんだよというのは感じてほしい」。以前には井上ヘッドコーチも奮起を促していた。4番が打てば勝つ―。その重責を担う23歳の復活が待たれる。(石崎 祥平)

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2022年8月15日のニュース