楽天 4番・島内の一発が流れ変えた!2足目の“高級スニーカー”に発奮

[ 2022年8月15日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―3西武 ( 2022年8月14日    楽天生命 )

<楽・西>7回、島内がソロ本塁打を放ち、塩川コーチ(左)とタッチ(撮影・篠原岳夫)
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 勝利への執念と監督への感謝が込められた楽天の4番の一発が、流れを変えた。3点を追う7回。先頭・島内のバットが外角直球に理想的な角度でコンタクトした。「打球速度はそこまでだけど、入射角は良かった。基本的にあっちに飛ぶのが自分の打撃」。今季初の逆方向へのアーチとなる左越え11号ソロ。連敗を3で止める逆転劇の呼び水となった。

 7月23日に通算1000安打を達成した島内に、石井監督から「トラヴィススコット×ナイキ」の高級スニーカーがプレゼントされた。「自分では買えないぐらいの金額。20、30万はすると思う。それは全然ねだっていないです」と島内。昨年は打点王獲得の「ご褒美」でおねだりした100万円超のスニーカーをゲットしたが、今回は全くのサプライズだ。粋な計らいにモチベーションが上がり、8月は打率・347と快音が止まらない。

 リーグトップの115安打、チーム2位の59打点&11本塁打で打線をけん引するが「4番は打ちたくない」と繰り返す。試合後も、どこまで本気か分からない島内節を連発。「スニーカーはありがとうございますと、記事に書いておいてください」と感謝しつつ「起用法もそうだし、契約内容を見直しですね。ガチで。これも書いてください」と続けた。

 発言につかみどころがなくても、自らに課された役目を果たそうという責任感は強い。「負けたからこうしようと考えるんじゃなくて、自分ができることをやることが大事」。前日には最大18の貯金がなくなる史上初の屈辱を味わったが、開幕戦に敗れて以来となる借金生活に突入する危機を回避。「4番・島内」の存在感は絶大だ。(重光 晋太郎)

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2022年8月15日のニュース