日本ハム・新庄監督 コロナから6試合ぶりに復帰即1勝!ランエンドヒット連発で逆転

[ 2022年7月30日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム2―1楽天 ( 2022年7月29日    楽天生命 )

<楽・日>6回、降板したポンセを出迎える新庄監督(撮影・西川 祐介)
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 ファンを楽しませる新庄野球が帰ってきた。日本ハムは2―1の9回、2死一、二塁まで追い詰められたが、最後は二遊間への痛烈な当たりを遊撃・中島が好捕して試合終了。新型コロナ陽性から18日西武戦以来6試合ぶりに復帰した新庄監督は「俺が(ベンチに)入ると締まるね。延長までいって勝つ方がスリルがあって面白かったかな」と、らしさ全開で2連勝を喜んだ。

 采配が的中したのが1点を追う6回だ。無死一塁、打者・今川にカウント1―0から2球連続ランエンドヒットを命じた(結果はいずれもファウル)。2―2から3度目のランエンドヒットで右前打し、これが右翼・武藤の三塁悪送球を誘って同点とした。近藤の中前打で勝ち越し、なお1死一塁でも万波にランエンドヒットのサインを出し、左前打で一、三塁を演出。「よう決まるね」と喜んだ。

 この好機で迎えたのは、球宴第1戦でサヨナラ本塁打を放ちMVPに輝いた清宮。新庄監督はまたも動いた。初球スクイズの奇襲も浮かんだが「地味かな」と却下。「ラスベガスでバカラをしているようなもの」と表現する重盗を仕掛けたが、三塁走者・近藤が本塁でタッチアウト。相手の好守で追加点こそ阻まれたが「面白いでしょ?」と相手との読み合いを楽しんだ。

 コロナ禍や故障で加藤、上沢、松本剛ら主力が大量離脱。予定していた後半戦からのメンバー固定はならなかった。戦力的には厳しい戦いを強いられるが「こういうメンバーで勝ちたい気持ちが強い。(上位の)混戦に加わってガッと一気に抜いていったらドラマ的には最高」。新庄劇場の結末が楽しみだ。

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2022年7月30日のニュース