杉本正氏　西武打線が低めフォークを見極め　千賀はかなり対策を練られていた

パ・リーグ   ソフトバンク2－5西武 （ 2022年7月29日    ペイペイD ）

＜ソ・西＞4回、オグレディにソロを浴び打球の行方を見つめる千賀（撮影・岡田　丈靖）　　　　　　　　　　
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　【杉本正　視点】千賀はかなり対策を練られていた。西武の各打者が振ってもおかしくない低めのフォークに手を出さず、見極められていた。癖が出ていたのか、西武打線がゾーンを上げて低めを捨てていたのか。いずれにせよ生命線であるフォークを見切られたことで苦しい投球となった。

　カットボールでカウントを整えようとするも制球が甘く、山川に初回の先制打、4回の3ランを浴びた。基本の直球をもっと増やすべきだ。さらにインコースを攻めなければ、好調の山川を抑えるのは難しい。厳しい配球で、このカード残り2試合にもつながる投球を見せてほしかった。

　打線はわずか3安打で本田、平良、水上の救援3投手に対しては無安打だった。勝ちパターンの投手をいかに打ち崩すかが、残りの西武戦で勝敗のポイントになる。