西武・山川、パ一番乗り30号奪首弾!好感触つかんだ球宴と同じペイペイDで再び大暴れ

[ 2022年7月30日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―2ソフトバンク ( 2022年7月29日    ペイペイD )

<ソ・西>4回、3ランを放つ山川(投手・千賀)(撮影・岡田 丈靖)          
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 球場も、着弾点も、弾道も、相手がエース右腕であることまで、球宴の「再現弾」だった。西武・山川は夏の祭典で取り戻した感覚を白球にぶつけて、チームを18日以来の首位に再浮上させた。

 「首位攻防戦ですからテンションを上げて、気持ちはかなり入っていた。千賀投手、(オリックス)山本投手、(ロッテ)佐々木朗希投手のトップ3とは、やるかやられるか」

 その千賀とは今季初対戦だった。2―2の4回2死一、二塁。カットボールを左翼席中段に運ぶ勝ち越し3ランだ。43本塁打した19年以来3年ぶりに30号到達。前半戦最後の10試合は打率・143で2本塁打だったが「青柳投手から打った感覚のままリーグ戦に入れた」と復調を示した。

 26日の第1戦の第1打席で11勝を挙げている全セ・青柳から左中間席に特大アーチ。尻をしっかり右足に乗せる感覚で下半身を固定し「ボールの見え方が良くなった」と言う。取り戻した感覚をこの日につなげ、辻監督を「また言ってるよと(思ったけど)。本当だったね」と喜ばせた。

 佐々木朗との会話で盛り上がった歌手「あいみょん」のライブに昨年行き「自分らしさ全開だった」と衝撃を受けた。歌声に心打たれ、楽屋にあいさつに行く機会にも恵まれた。今夏の球宴ではフリップ芸や馬のかぶり物などを披露したが、全てあいみょんに学んだ「山川穂高を皆に見せる気持ちでやっていこう」との思い。ファン投票最多得票の感謝も込め「中堅になりましたし好きにやろうと思った」と楽しませた。

 初回に先制打を放つなど3安打4打点。62打点で楽天・浅村を抜いて再びトップとなった。「死んでも優勝したい」という強い思いを秘めるが「打席は自分の時間。真剣勝負を楽しむ」と言う。一発直後にはプロレスラー・武藤敬司の両手を広げる決めポーズも披露した。野球もエンターテインメント。山川らしく、ファンを魅了する。(神田 佑)

 ≪過去2度はいずれも本塁打王≫山川(西)がパ・リーグ一番乗りとなる決勝の30号本塁打。山川のリーグ30号一番乗りは両リーグ最速だった18、19年に次ぐ3年ぶり3度目。過去2度はいずれも本塁打王を獲得しているがどうなるか。また、山川の殊勲安打は今季22本となり、村上(ヤ)に並ぶ両リーグトップ。殊勲本塁打は17本目で村上の16本を抜いて両リーグ単独トップとなった。

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2022年7月30日のニュース