阪神・ロドリゲス 聖地で決めた待望の1号!「うれしかった」堂々の確信歩きで虎党の心わしづかみ

[ 2022年7月30日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6-0ヤクルト ( 2022年7月29日    甲子園 )

<神・ヤ>8回 無死二塁 左前適時打を放つロドリゲス (撮影・成瀬 徹)
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 堂々たる確信歩きで、虎党のハートをわしづかみにした。3点優勢の4回無死。阪神・ロドリゲスがたたき出した打球速度177キロは、助っ人としてのパワーを証明するには十分だった。タテジマに身を包み、4試合10打席目で出た待望の1号ソロ。白球が左翼席へ着弾すると、聖地は総立ちとなって歓喜した。

 「もちろん、うれしかった。3―0という場面だったので、もう1点を(取りたい)と思っていました」

 リードを4点に広げる一撃は、反省を生かしたものだった。初回の第1打席。ヤクルト・小川に2球で追い込まれると、3球目の外角スライダーにバットが空を切った。4回の第2打席も同じく2球で追い込まれたが、3球目の高めつり球には反応せず。続く4球目のスライダーがやや甘く入ったところを、物の見事に仕留めてみせた。R砲は言う。

 「完全に(日本人)投手を知っている状態ではない。実際にビデオを見て打席に立ってみてというのは全然違う」。試合後に漏らしたように、試行錯誤の日々。その中で結果が伴ったところに、大きな価値がある。

 5点優勢となった8回無死二塁では、今野の外角低めカットボールを強振せず左前への適時打とした。この日の2打点を含めると、出場4試合で早くも5打点。打線のアクセントになりつつある7番打者に、矢野監督からは「ホームランが一番持ち味の選手やけど、やっぱり(8回無死二塁で)ああいう打点とか、長打があると、相手にとっては気持ち悪いし、怖い。チームのバランスを考えた時にやっぱり大きい」と賛辞の言葉が並んだ。

 常にベストを尽くすことが、野球人としての信条でもある。「今はスワローズが1位なので。直接倒すのがすごく大事だとは思いますけど、どこのチームであろうと全力でやっている」。颯爽(さっそう)と現れた背番号91が、真夏の進撃を加速させる。(石崎 祥平)

 ◇アデルリン・ロドリゲス 1991年11月18日生まれ、ドミニカ共和国出身の30歳。08年にメッツとマイナー契約。マリナーズ、オリオールズ、パドレスを経て20年にオリックス入団。59試合で打率.211、6本塁打、25打点。同年オフの自由契約後、21年はタイガース、今季はパドレスのマイナーでプレー。メジャー経験はなく、マイナー通算1219試合で打率.271、215本塁打、839打点。1メートル92、95キロ。右投げ右打ち。

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2022年7月30日のニュース