広島 1軍は惨敗 でも、2軍は大収穫!龍馬が復帰即安打、遠藤は8回無安打零封 上本も実戦復帰だ!

[ 2022年7月30日 04:30 ]

ウエスタン・リーグ   広島2-0阪神 ( 2022年7月29日    倉敷 )

<ウエスタン・リーグ 阪神―広島 倉敷>先発した広島・遠藤
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 広島は後半戦開幕だった29日の中日戦で0―9の完敗を喫し、借金1&3位へ転落した。光明は2軍の復帰組だ。同日のウエスタン・リーグ阪神戦で西川龍馬外野手(27)が「5番・DH」で57日ぶりに実戦復帰して2打数1安打。新型コロナウイルスの陽性判定後“初登板”だった遠藤淳志投手(23)も無安打に抑えて8回零封の快投で復調をアピールした。上本崇司外野手(31)も実戦復帰。ベストメンバーのそろい踏みへ着実に前進した。

 離脱者が相次いだ1軍を救おうと、復帰組のギアが一気に上がった。西川の実戦勘は鈍っていない。1打席目は中飛に凡退して迎えた4回2死一塁。秋山の低めフォークに自然と体が反応する。バットを合わせるように落ち球を拾い、ライナー性ではじき返す中前打とした。この打席でベンチに退き、復帰戦は2打数1安打で終えた。

 「経験豊富な秋山さんから1本打つことができて良かった。早く1軍の力になれるように頑張ります」

 下半身のコンディション不良による離脱以降、実戦復帰まで時間を要しただけに、慎重に昇格時期を判断する方針だ。2軍には8月5日からのウエスタン・リーグ中日3連戦(ナゴヤ)まで同行する予定。最短で9日ヤクルト戦(マツダ)の昇格をメドに調整する。

 新型コロナ感染で離脱した遠藤は、8回を無安打に抑える圧巻の投球で準備万全をアピールした。球数が101球となって8回で交代。ウエスタン・リーグでは08年若竹竜士(阪神)以来15人目のノーヒットノーランも視界に入っていた。

 「久々で不安だったけど、いいところに球を集められたし、しっかりと変化球も腕を振れていた。100球投げられたので、(体力面も)大丈夫と思う」

 6月30日に新型コロナの陽性判定を受けた。7月14日の2軍戦での復帰登板は1イニングで降雨中止。記録としては残らず、コロナ禍による2軍の活動停止でさらに“復帰登板”が遠のいていた。球数は100球を超え、投球内容も完璧という一発回答。昇格への支障はなくなった。

 西川の代打として出場した上本も実戦復帰戦で1打数無安打、1四球で終えた。下半身のコンディション不良により、今月13日に登録外。早期復帰となったことで、8月2日のDeNA戦(横浜)からの昇格が見込まれる。

 さらに、新型コロナ陽性判定を受けていたマクブルームは2軍戦に出場せずに8月5日の阪神戦(マツダ)で昇格見込み。まずは代打待機となりそうだ。1軍の零敗に朝山打撃コーチは「現状は今のメンバーで乗り切るしかない」と言及した。逆襲に向けてのベストメンバーは間もなくそろう。

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2022年7月30日のニュース