慶応・広池Jr、3回無安打5K 「お父さんとお母さんのために」親孝行快投

[ 2022年7月14日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権神奈川大会・2回戦   慶応14-0サレジオ学院 ( 2022年7月13日    相模原 )

<サレジオ学院・慶応>3回無安打無失点の慶應義塾・広池(撮影・井利 萌弥)
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 慶応の「孝行息子」がチームを勢いに乗せた。エース広池浩成(3年)が、先発で3回無安打無失点、5奪三振と快投。5回コールドによる初戦突破に導き「自分でやりたいようなことができたなと思います」と満足げに振り返り、森林貴彦監督には「期待に応えて落ち着いて投げてくれた」と称えられた。

 最速144キロのエース右腕。元広島投手で、現在は西武の球団本部副本部長を務める父・浩司氏(48)の背中を見て育った。息子は「具体的な指導よりも、野球を楽しむことを教えてもらった」と誇らしげに振り返る。支えてきた母・靖子さん(48)は、そんな2人を「本当に信頼し合ってる仲」と評する。前日に息子は「お父さんとお母さんのために投げる」と宣言していたという。

 弟・快晴くん(8)も活躍する姿を見守り、家族一丸となって応援した。試合後、広池は「家族のために頑張ろうって思わなくても、そう思えるくらい温かいんです」と、この日一番の笑顔で話した。(井利 萌弥)

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2022年7月14日のニュース