混パ“裏の主役”新庄日本ハムが初逆転弾!初5連勝!楽天破る木村の千金3ランに「今年一番興奮」

[ 2022年7月14日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム3ー2楽天 ( 2022年7月13日    静岡 )

<日・楽>7回、逆転3ランを放った木村をバンザイで出迎える新庄監督(撮影・沢田 明徳)
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 混パの裏の主役は俺たちだ!日本ハムは13日、楽天に競り勝って今季初の5連勝。1点を追う7回に木村文紀外野手(33)が今季1号の逆転3ランを左翼席に運んだ。チームはリーグ2位の67本塁打をマークしているが、これが今季初となる逆転弾。依然として最下位に低迷しているが、前カードでは首位のソフトバンクに3連戦3連勝を決めるなど、ここにきて台風の目となっている。

 大粒の雨を切り裂いて打球が左翼席で弾む。右翼後方からは本塁打を祝福する花火が上がった。木村が左翼ポール際に放ったチームの今季67本目の一発はチーム今季初の逆転弾。「毎日がトライアウト」という野手最年長の33歳がチームを今季初の5連勝に導き「9番は打席が少ない。迷うことはやめて振り抜いた結果」と胸を張った。

 「全てを懸けた」という打席は1点を追う7回2死二、三塁。「真っすぐが強いので振り負けないことを心掛けた」とカウント0―1から則本の内角低め150キロ直球を完璧に捉えた。それまでの2打席は遊ゴロ、空振り三振。新庄監督は「代打も頭にあった」と明かしたが「三振も、ファウルも形がいい」との理由で3打席目を与えた。采配は見事的中。静岡での2連戦の初戦をものにした指揮官は「こういうスリリングなゲームは大好き。今年一番、興奮した」と笑顔で振り返った。

 新庄監督は今季83試合目で83通り目の打順を組んだが、7日のロッテ戦前に今季初めてミーティングを行い、後半戦から先発メンバーを固定して戦うことを選手らに通達している。より目の色が変わったナインは同日から負けなしで5連勝。依然として最下位も、前カードは首位ソフトバンクに3連戦3連勝を決めるなど1~5位が5・5ゲーム差にひしめく“混パ”を演出する。球宴まで残り9試合。レギュラーを懸けた内なる戦いは続く。

 木村は昨年8月に西武からトレードで加入したが、新天地でも23試合で打率・103と不振。オフは減額制限(1億円以下は25%)を大幅に超える60%減の年俸2000万円で契約を更改した。今季も開幕直前に左太腿裏肉離れを発症して出遅れたが、ここに来て猛アピール。「自分も負けないように」という33歳の目は、若手のようにギラついている。(東尾 洋樹)

 《チーム67本目》木村(日)が7回に逆転の1号決勝3ラン。日本ハムの本塁打は西武の70本に次ぐリーグ2位の67本だが、逆転弾は今季初めてとなった。木村は移籍後初の勝利打点。逆転弾は西武時代の20年6月26日ソフトバンク戦での満塁弾以来2年ぶりだ。

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