虎のW主砲が打てば勝つ!!大山&佐藤輝、打点そろい踏みで12連勝 聖地なら5戦全勝

[ 2022年6月26日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神10ー0中日 ( 2022年6月25日    甲子園 )

<神・中>2回、大山は2点適時二塁打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 ダブル主砲が打てば聖地無敵!阪神・大山悠輔内野手(27)が25日の中日戦で2安打2打点2四球と躍動した。4打席の出塁が全て得点につながり、今季甲子園では初の2桁得点となる10―0の大勝をけん引。2回2死満塁で2点二塁打を放ち、今季は満塁機でも打率・500、10打点の無双状態だ。4回に適時二塁打を放った佐藤輝明内野手(23)とそろって打点を挙げた甲子園での試合は今季5戦全勝となり、不敗神話も継続させた。

 6月絶好調の大山は満塁になると、さらに怖い存在になる。塁が全て埋まった状態で回ってきたのは、2回2死。中日先発・福谷の初球の直球を狙っていたかのように、甘く来た149キロを迷いなく振り抜いた。通算100号まではわずか数十センチ足りなかったが、左翼フェンス直撃の二塁打。2点を加えて4点差に広げる高速弾丸ライナーに、3万7553人が入ったスタンドが沸いた。

 「初球からしっかりと自分のポイントで打つことができた。早い段階で追加点を取ることができてよかった」

 充実感が漂った。2回の攻撃前に降雨による25分の中断を挟みながら集中を切らさず。昨季も9打数3安打1本塁打の好相性を誇った福谷の鋭気を、先手必勝でくじいてみせた。これで満塁機は今季、8打数4安打で打率・500、10打点。まさに無双状態だ。

 6月は月間打率・353、10本塁打、27打点。好調の要因を新井打撃コーチは配球の読みにあると明かす。具体的な球種は企業秘密ながら「(大山)悠輔の場合、相手の配球が他の選手と違い、特殊になる。そこを整理しきれない部分があった」とシーズン序盤の不調時との違いを説明した。

 決めた球を振り抜く――。その姿勢が、初球の直球を仕留めた2回の二塁打に表れた。振り返れば、DeNAの“ノーヒットノーラン左腕”今永を捉えた17日の2本塁打もいずれも初球の直球。迷いがないからこそ、今季、カウント別の成績で32打数14安打(・438)と好成績を収める初球の強さにも、つながっている。

 存在感を示したのは2回だけではない。初回は四球で糸原の先制打を呼び、4回も選んで小幡の犠飛につなげた。6回は1死から右前打を放ち10点目のお膳立て。全4出塁が全て得点に絡んだ。主砲がけん引した打線は先発全員の計14安打10得点。矢野監督も「線で攻撃できている」と手応えを口にした。

 大山が打点を挙げた試合は今季20勝9敗1分け、勝率・690。佐藤輝とのそろい踏みになれば12勝1敗となり、それを甲子園に限れば5戦全勝に昇華する。打ってチームを勝たせるからこそ、仲間にもファンにも信頼される。それが主砲だ。(倉世古 洋平)

 《打点そろい踏み12連勝中》4番佐藤輝が1打点、5番大山も2打点。2人の打点そろい踏みは今季13度目で、チームは初のそろい踏みだった3月30日広島戦の敗戦以降12連勝中。甲子園に限れば5戦5勝の無傷だ。

 《土曜日は7連勝》阪神は6月2日の西武戦以来、今季2度目の先発全員安打で10―0の圧勝。2桁得点は今季3度目となった。2桁得点による無失点勝利は今季初で、昨年10月19日のヤクルト戦11―0以来。土曜日は5月14日のDeNA戦から7連勝と波に乗っている。

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2022年6月26日のニュース