泣けた鳥肌立ったヤクルト山田哲人3ラン空砲も…大杉、池山に並ぶ球団最多タイ日本シリーズ4号

[ 2021年11月25日 22:32 ]

SMBC日本シリーズ2021第5戦   ヤクルト5―6オリックス ( 2021年11月25日    東京D )

8回無死一、二塁、山田は同点3ランを放ちガッツポーズ(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトは20年ぶりとなる日本一に王手をかけて迎えた「SMBC日本シリーズ2021」第5戦に5―6で競り負け、連勝が3でストップ。対戦成績を3勝2敗とし、26年ぶりの顔合わせとなったオリックスとの頂上対決の行方は、敵地ほっともっと神戸で27日から行われる第6戦以降に持ち越しとなった。

 眠れるキャプテンが目を覚ました。2―5で迎えた8回。塩見、青木がこの回から登板した4番手右腕・ヒギンスから連続四球を選んで無死一、二塁のチャンスをつくると、ここで打席に入ったのは今シリーズで17打数2安打の打率・118と打撃不振に陥っていた主将の山田だった。

 3ボール1ストライクからの5球目だった。山田がチェンジアップを叩くと、打球は左翼スタンドへ一直線。ホーム扱いの東京ドームが大歓声に包まれる中、値千金の同点3ランが上段へと突き刺さった。「打ったのはチェンジアップ。3点差ありましたがチーム誰一人あきらめず何とかしようという気持ちがありましたし、そのみんなの気持ちが後押ししてくれました」と振り返った一撃は大杉、池山に並ぶ球団最多タイの日本シリーズ4本塁打目となった。

 試合後、高津監督は山田に一発が出たことについて「これで吹っ切れてくれたらいいなと思います。練習では全然悪くなかったので、そのうちとは思っていたんですけど、なかなか良い当たりが正面ついたりね、結果が出なかったので本人はちょっとモヤモヤしたものはあったかもしれないですけど、まあこれでまた気分も変わるんじゃないですか」と勝負の第6戦以降に期待を寄せた。

 指揮官は村上にも2本目の本塁打が出たことに「やっぱりそういう長打が打てる選手、期待してる選手の前にランナーを置いてね、どうやって得点していくか、彼らがどうやって打点とっていくか。まあそういうところだと思います」と話し、東京Dを後にした。

 「また新たな気持ちで神戸で戦う。粘り強い野球をしたい」。15年の日本シリーズでは史上初の1試合で3打席連続アーチを記録した主将でありチームの顔である山田が、必ず日本一に導く。

 <泣けた!鳥肌ヤバい!一瞬…> 一時同点となるこの一撃に東京ドームに詰め掛けたファンだけでなく、ネット上の燕ファンたちも“絶叫”。「ぎゃー凄い山田!」「いつになくやばいホームラン見た!」「ガチ涙が…ありがとう哲人!」「えぐいな…」「最高すぎる」「泣けた!」「やばい鳥肌が!」「寒気がするホームラン!」「実況がヤクルトスワローズは山田のチームですからの同点スリーランたまんねえよ。そりゃ泣くよもう」「やっぱりスーパースターだ!」など山田を称える言葉が乱舞した。

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