巨人育成9位・川崎が仮契約 伝家の宝刀スライダーは父直伝 「お世話になった方に恩返し」

[ 2021年11月25日 20:29 ]

巨人と仮契約を結んだ育成9位指名の誉・川崎。左は木佐貫スカウト(球団提供)
Photo By 提供写真

 親父秘伝のスライダーで支配下を目指す。巨人から育成9位で指名を受けた誉・川崎陽仁投手(18)が25日、名古屋市内のホテルで支度金290万円、年俸360万円(金額はいずれも推定)で仮契約。「お世話になった方に恩返しができるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 伝家の宝刀は縦に割れるスライダー。中学時の所属チーム・東海スラッガーズヤングでコーチを務める父・敬太さんに教えられたボールをベースに、自分で研究を重ねた。理想は「三振をいっぱいとれるようなスライダー」。プロの世界でも磨きをかける。

 リモート会見には父・敬太さんも登場し「負けたらリベンジしたくて、登板を志願する。小学生のときからそんなような子」と負けず嫌いな一面を明かした。陽仁は「中学生の時はあまり話を聞いていなかった」と笑ったが「高校に入って、お父さんの言っていたことが正しかったんだなと思った」。高校1年から投げ始め、自分の武器となった。

 最速147キロの右の本格派。今夏の愛知大会では広島4位指名の愛工大名電・田村からその直伝の縦に割れるスライダーで2打席連続三振を奪った。榑松スカウト部次長は「伸びしろしかない。じっくりトレーニングをして将来的には1軍で先発できる投手になってほしい」と期待する。

 目標に菅野を掲げる川崎は「どんなピンチでも乗り越えられる、スター性があって慕われる選手。そうなれるように頑張りたい」。川崎家のスライダーを世に知らしめる。

続きを表示

2021年11月25日のニュース