巨人メルセデス 快投から一転、緊急降板 左肘手術明け、今季初登板で1回から6回に14人連続アウトも

[ 2021年6月4日 19:30 ]

交流戦   巨人―日本ハム ( 2021年6月4日    東京D )

<巨・日1>6回2死一塁、西川への投球後、顔をしかめ、左太腿の裏を抑えるメルセデス(撮影・木村 揚輔)
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 巨人の来日5年目左腕、C・C・メルセデス投手(27)が日本ハム戦(東京D)で今季初登板初先発。1回から6回にかけて14人連続でアウトに取るなど快投を見せたが、6回途中に左太腿裏を押さえて顔をゆがませるアクシデントが発生し、緊急降板となった。

 2―0で迎えた6回、2死一塁で、打席に西川という場面。1ボールの後の2球目(ファウル)を投げた後で苦悶の表情を浮かべ両手を膝につくと、自らの手で左太腿裏を押さえて顔をゆがませた。ベンチから桑田投手チーフコーチとトレーナーが駆け付けたが、痛そうな表情は変わらず。そのまま2番手左腕・大江に交代となった。

 昨年10月に左肘手術を受け、今季2軍では4試合に登板して0勝2敗、防御率6・32という成績だったメルセデス。だが、約9カ月ぶりとなった1軍マウンドで、その数字が嘘のような投球を披露した。

 初回、2死から近藤に左前打されたが、味方打線が初回に吉川の右前適時打とスモークの左越え適時二塁打で2点を援護すると2回、3回、4回、5回と4イニング連続で3者凡退を続け、初回から6回にかけて実に14人連続で打ち取った。6回、1死から代打・高浜にこの試合2安打目となる中前打を打たれたが、大田をこの試合5奪三振目でアウトに。だが、続く西川の打席でアクシデントが起き、無念の降板となった。なお、大江はカウント1―1での緊急登板となった西川の打席を三ゴロに仕留め、メルセデスの今季初勝利の権利を守った。

 メルセデスの投球内容は5回2/3で打者19人に対して83球を投げ、2安打無失点。5三振を奪い、四死球はなかった。

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2021年6月4日のニュース