阪神 勝敗「オセロ」14試合目は黒星…岩崎痛恨被弾こちらも「オセロ」5試合交互に失点

[ 2021年6月4日 05:30 ]

交流戦   阪神3-7オリックス ( 2021年6月4日    甲子園 )

<神・オ(3)>8回1死一塁、紅林に勝ち越し2ランを浴びた岩崎(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 無情にも快音を残した大飛球はバックスクリーン左に消えていった。3―3の8回、矢野監督が当然のように送り込んだ岩崎が決勝被弾。1死一塁から紅林に速球をはじき返され、勝負が決した。

 「これだけ投げているんだから疲れは、もちろんある。それが影響してないとは言えない」

 疲労を分かった上で結果を責めることはしなかった。3日連続登板は昨年11月以来。チーム最多の27試合目の登板だった。蓄積疲労の影響を理解しながらも投入。この必勝リレーは攻撃陣の奮起を促す無言のメッセージとも言える。ただ、援護を待たずして用兵が不発に終わった。

 「今までの貯金というのは優(岩崎)がチームを引っ張ってやってくれたところがある。打たれることに関しては受け止められるというか、今まで本当に頑張ってくれている。状態を上げるというのと、使い方というのは考えていく必要がある」

 不動のセットアッパーとして快進撃に大きく貢献してきた中、交流戦は5度の登板で1試合おきに失点&黒星。交流戦前の防御率1・33が3点台まで悪化したように調子を落としていることは明らかだ。「一応(救援陣は)9人いるんで、それも考えながら」。配置転換は現実的ではないとはいえ、4連投の回避は濃厚。きょう4日のソフトバンク戦はベンチから外す可能性は高い。V奪回へ必要不可欠な中継ぎエースの復調が待たれる。(山本 浩之)

 ○…阪神は3―0から逆転負け。今季は両リーグで唯一、3点以上優勢の状況から逆転負けがなかった。これで5月14日巨人戦から○●○…と勝ち負けが交互に続くのが14試合となり、DeNAが20年6~7月にかけてマークしたプロ野球記録の16試合に迫っている。

続きを表示

2021年6月4日のニュース