亀山つとむ氏 阪神に「2番・佐藤輝」のススメ 糸原離脱も小技必要ないチーム相手なら面白い

[ 2021年5月23日 05:30 ]

ウエスタンリーグ阪神対中日 試合前練習で会話を交わす佐藤輝(左)と井上
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 【亀山つとむ 視点】25日から交流戦に臨む阪神はロハス・ジュニアが加入し、大山も復帰予定など野手の手札が豊富にそろう。その戦力をフル活用するために、いかにやりくりするかが鍵を握る。

 少々、大胆な一手を提案するなら「4番・DH」大山だ。背中の張りから復帰直後という状況を考えると、交流戦ビジターでは三塁・佐藤輝、右翼・ロハス、そしてDH・大山というのも選択肢の一つではないか。絶対に大山を「4番・三塁」で使わないといけないわけではない。ただ今季は大方針として「4番・大山」は貫いてほしい。そこで「4番・DH」。再離脱予防として、指名打者制を活用する策と言える。

 そして「2番・佐藤輝」だ。4番に大山が復帰すれば6番起用が常道…だが、今は不動の2番を担った糸原が離脱中。今季の阪神は2番がバントをしないイメージが強く、小技の利く選手を2番に入れる必要性もないので、そこに佐藤輝を入れるのも面白い。

 右方向に強く引っ張れるので、適性も見いだせる。今は1番・近本の調子が上がっており、出塁すれば相手バッテリーの配球も直球系が多くなるので、それを狙えばいい。まさに最強の2番。糸原の復帰には少し時間がかかりそうなので、交流戦期間中の一手としては面白い。

 右翼兼三塁の2番・佐藤輝、三塁兼DHの4番・大山ときて、6番にはDH兼右翼のロハス。仮にロハスの状態が上がってこない場合にも糸井、陽川を同じ守備位置で起用できるため、打順を大きく動かす必要もない。指名打者制のビジターで「三塁、右翼、DH」と「2、4、6番」をフル活用し、交流戦を勝ち抜いてほしい。(スポニチ本紙評論家)

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2021年5月23日のニュース