天理大、プレーオフに持ち込む 甲南大と優勝決定戦 阪神大学野球

[ 2021年5月23日 18:43 ]

阪神大学野球第7節第2日   甲南大3ー6大体大、天理大7ー0関西国際大 ( 2021年5月23日    南港中央 )

<天理大・関国大>7回のピンチの場面でリリーフし、後続を断った天理大・井奥 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 阪神大学野球春季リーグは23日、大阪市の南港中央野球場で第7節第2日(最終日)を迎え、甲南大が大体大に敗れ、天理大が関西国際大に勝ったため、27ポイント(9勝3敗)で並んだ。24日に行う両者のプレーオフで優勝が決まる。甲南大が勝てば、1995年秋以来、26年ぶり11度目、天理大が勝てば、2019年秋以来、2年ぶり20度目の優勝となる。

 天理大は4回、近藤遼一(2年・八戸学院光星)が左翼席にソロ本塁打し先制。7回1死満塁で山尾拓摩(4年・川之江)が左中間三塁打。さらに内野ゴロ、宇都慎之助(3年・川之江)の適時打で加点した。8回、主将・久後健太(4年・明徳義塾)の内野安打で7―0、コールドでの勝利を決めた。

 先発の右腕・牛島樹(4年・専大玉名)は走者を背追いながら要所を締め、7回途中から左腕・井奥勘太(4年・立正大淞南)が救援して零封した。

 1点リードの7回1死一、三塁のピンチで登板したエース・井奥は迎えた3番打者・西川颯真(4年・中京学院中京)に「1点もやれない場面。三振を取ろうと思った。昨日はカーブを見せていたので、スライダーでいった」と狙い通り三振。4番・山下尚(2年・如水館)は無理に勝負せず四球。続く代打を二ゴロに切ってピンチをしのいだ。

 藤原忠理監督は「あそこが最大のポイントだった。しのげば必ず流れが来ると、井奥を送り出した」と期待に応えたエースをたたえた。

 天理大は今季、部内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたため、出場辞退により3試合が不戦敗。残る9試合を全勝でプレーオフに持ち込んだ。

 藤原監督は「今季はコロナ対策もあり、野球ができることへの喜びを感じて戦ってきた。明日は協力していただいた多くの方々への感謝を感じながらプレーしたい」と話した。

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月23日のニュース