ドラフト上位候補の智弁学園・前川 高校通算35号含む2安打3打点 チームも快勝4強 高校野球近畿大会

[ 2021年5月23日 15:38 ]

春季近畿地区高校野球大会 1回戦   智弁学園15―0滋賀学園 ( 2021年5月23日    皇子山 )

<滋賀学園・智弁>5回2死二塁、2点本塁打を放ちガッツポーズでダイヤモンドを回る智弁・前川(撮影・後藤正志)
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 選抜8強の智弁学園(奈良1位)が滋賀学園(滋賀3位)に6回コールドで快勝し、4強入りした。今秋ドラフト上位候補の前川右京(3年)は1番に入り、高校通算35号となる右中間2ランを含む2安打3打点と存在感を示した。

 まずは初回、四球を選んで出塁し、先制のホームを踏んだ。続く2回2死一、三塁の第2打席では右前適時打を放ち、3点目をたたき出した。そして見せ場は、6―0で迎えた5回に訪れた。

 9番・西村王雅(3年)のスクイズで1点を奪い、なおも2死二塁。その時を待ちわびていたかのように、前川のバットが快音を奏でた。青空に高々と舞い上がった打球は、観衆のどよめきにも背中を押され、右中間スタンドへ吸い込まれた。打った瞬間にオーバーフェンスを確信する一撃で、滋賀学園にトドメを刺した。

 「打ったのはチェンジアップです。角度はよかったので、風に負けずに入ってくれと思っていました。とても嬉しいです」と前川。小坂将商監督は「あの子自身、考えて、悩んでやっていた。この本塁打が、いいきっかけになってくれたら」と話した。

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2021年5月23日のニュース