日本ハム・王柏融、熱意裏目の走塁判断…三塁憤死で絶好の先制機逃し連勝3でストップ

[ 2021年4月30日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム1ー2ソフトバンク ( 2021年4月29日    ペイペイD )

<ソ・日>3回、左中間を破った打球で三塁を狙うもアウトになる王(撮影・中村達也)
Photo By スポニチ

 【追球ズーム ここにFOCUS】状況判断と勝利への熱意。野球はそのバランスが難しい。日本ハムは3回、先頭の王柏融(ワンボーロン)が左中間を破った打球で三塁を狙い、ソフトバンクの中継プレーでアウトになった。

 0―0の序盤。二塁で止まっていれば無死二塁の絶好の先制機だったが、1死無走者となって無得点に終わった。「行けると思った」。そう振り返る王柏融は開幕を2軍で迎え、27日に1軍昇格したばかり。これが今季初打席だった。「試合勘」の不足が判断を誤らせたというのはある。ただ、その一方で一つでも先の塁へ進んでチームに貢献したいという思いも強かった。

 「結果は大事だけど、そういう魂でチームに貢献することがベースになるのは悪いことではない。ただ、それがありながらキチッとしたプレーをさせなきゃいけない責任が我々にはある」と栗山監督。野球では「心は熱く、頭はクールに」とよく言われる。勝利への熱意から生まれた走塁ミス。チームの連勝が3でストップした1点差の惜敗で、ポイントとなるプレーだった。(秋村 誠人)

続きを表示

2021年4月30日のニュース