阪神・梅野 “得点圏の鬼”粘りの今季初三塁打で得点圏打率・550

[ 2021年4月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6ー2中日 ( 2021年4月29日    バンテリンD )

<中・神>9回1死二塁、梅野は適時三塁打を放ち、一塁を回る(撮影・坂田 高浩)
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 勝利を決定付けたのは、リーグNo・1の勝負強さを誇る阪神・梅野だった。2点リードの9回1死一塁で打席に立つと、4球目に代走の一塁走者・熊谷が二盗に成功。3度、けん制をもらった後の好機拡大に“得点圏の鬼”が燃えないはずがなかった。3球ファウルで粘り、カウント2―2からの8球目。鈴木の甘く入ってきたカットボールを捉えた一撃は右中間を鮮やかに抜く、今季初の三塁打で、中日に引導を渡した。

 「やっぱりチームのため、ここぞというところではね。勝敗を左右するところで、勝ちたい気持ちもある」

 ここまで得点圏で圧倒的な数字を残してきたが、28日は2度の得点圏で凡退しており、翌日にすぐに取り返すあたりが何とも頼もしい。

 「チームがチャンスをつくってくれる。それをものにする。ランナーを残さず、しっかり還していく最高の仕事を常に心掛けて打席に立っている要因が、こういう結果につながっている」

 この一打でリーグトップを走る得点圏打率を・550(20打数11安打)。“恐怖の7番”に対し、矢野監督も「ちょっと疲れもあって、ズレが出ているところでいいところのタイムリー。本人も気分良く明日もいけるんやないかな」とさらなる活躍を期待した。

 攻守でチェンの移籍初勝利をアシスト。「どんな形でも目の前の試合を勝利することはデカいこと。明日につながるゲームができたんじゃないかなと。3タテ食らわなくて本当によかった」。気持ち良く名古屋を後にした。(阪井 日向)

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2021年4月30日のニュース