DeNA・浜口、お待たせ1勝!12球団開幕投手“大トリ”6度目登板 番長流“強心臓トレ”生きた

[ 2021年4月30日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5ー3広島 ( 2021年4月29日    マツダ )

<広・D>7回途中を3失点で今季初勝利を挙げたDeNAの浜口(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 全力疾走後のマウンドでも乱れない制球。DeNA・浜口が、今季初めて白星をつかめた理由だ。4―1の5回先頭で右前打を放ち、2死一、二塁から佐野の中前打で二塁から激走。本塁にスライディングして5点目を奪った。心拍数が上がった状態だったが、その裏を3人で片付けた。

 「(キャンプから)いい準備をしていたと思う」と振り返るように、2月の沖縄・宜野湾キャンプの成果だった。投球練習の合間に縄跳びを始め、二重跳びを約50回。息の上がった状況で投げ、また二重跳びを行う。走塁練習を交える日もあった。セ・リーグは投手も打席に立つためで、三浦監督も「野手並みの走塁後に投げることもある」と現役時代に投球練習の合間にダッシュを繰り返した。「番長流」の練習法が功を奏し、指揮官も「ナイスランだし、長い回を投げる想定で練習してきた」と称えた。

 7回途中を3失点。最速146キロの直球は切れ、チェンジアップを織り交ぜて5三振を奪い、今季初の無四球も記録した。6度目の登板でつかんだ待望の今季初勝利。12球団の開幕投手で最も遅い白星に「調子も良かったし、コーナーに投げ分けることもできた。欲しいところで三振も取れた」と胸を張った。

 チームは今季2度目の2連勝。この日、アベック弾を放ったオースティンとソトの合流で打線は活気づき、左肩手術からの復活を目指すエース今永も5月には復帰と、戦力は整いつつある。「まだまだ貢献できていない。もっと取り返していく」。浜口の熱のこもった言葉が、最下位からの逆襲を予感させた。(大木 穂高)

続きを表示

この記事のフォト

2021年4月30日のニュース