広島・九里 今季初のQS失敗 3人だけだったQS率100%から脱落「攻撃にリズム持ってこれなかった」

[ 2021年4月30日 22:31 ]

セ・リーグ   広島2-4阪神 ( 2021年4月30日    甲子園 )

<神・広(6)> 序盤から苦しい投球の九里(右端)(撮影・大森 寛明)
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 広島・九里が開幕から6度目の先発登板で初めてクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責3以内)に失敗した。今季最短5回で同ワースト4失点。開幕3戦3勝で滑り出しながら、以降は3戦3敗となり、個人としても貯金がなくなった。

 立ち上がりから制球に苦しんだ。初回は1死から糸原、2死から大山に四球を与え、サンズの左前適時打で先制を許した。2回も2死二塁から近本を攻めきれず四球を出し、昨季まで通算打率・448(29打数13安打)と分の悪い糸原と勝負。追い込みながら甘く浮いたフォークを右前へ適時打された。2回を投げ終えた時点で52球を要し、守備の時間が長くなった。

 かろうじて無失点だった3、4回も走者を背負って3者凡退が一度もなく、5回も四球を挟む3連打で2点を追加された。計6与四球は19年4月29日のヤクルト戦に並ぶ自己ワースト。セ・リーグの規定投球回到達投手では巨人の菅野、高橋ともに3人だけだったQS率100%から“脱落”し、「四球が多かったし、攻撃にリズムを持ってこれなかった。しっかり反省して、次回はチームが勝てるよう頑張りたい」と猛省した。

 チームとしても3連敗は3度目。今季ワーストタイの借金2に戻った佐々岡監督も「立ち上がりに四球絡み(の失点)で流れも来ない。攻める気持ちがね…。変化球ばかり、ボールばかりでは振ってくれない。今日(の敗因)は九里の投球。リズムも悪く、変化球ばかり」と苦言を呈した。

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2021年4月30日のニュース