ソフトB・柳田 1000安打達成 球団4位の912試合目「でも、1本目の方がうれしかったかな」

[ 2020年7月29日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク9―4西武 ( 2020年7月28日    ペイペイD )

3回1死一塁、右前に通算1000安打を達成にボードを手にする柳田(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(31)が28日、西武戦で3回に右翼フェンス直撃打で通算1000安打を達成した。912試合目は球団史上4位のスピード記録。2012年6月23日の日本ハム戦から積み上げ、この日の猛打賞で通算1002安打まで伸ばした。試合もギータに続けとばかりに、中村晃外野手(30)が5打点の大活躍。逆転勝利を収めて貯金を今季最多の5とし、首位も快走だ。

 柳田が2011年に入団した当時、2軍打撃コーチだった藤本3軍監督が証言する。「今も練習で目一杯振る。あいつくらいでしょ、試合前の打撃練習の後に“あー、しんどい”って引き揚げてくるのは」

 プロ1年目は6試合に出場し無安打と、プロの壁を味わった。2年目の6月23日、日本ハム戦で左前打を放ち、プロ野球選手のスタートを切った。

 今季は10年目を迎えた。その34試合目。3回1死一塁。今井の低め直球をとらえ、右翼フェンス直撃の安打を放った。通算1000安打を達成し「よくこんなに打てたなと。でも、1本目の方がうれしかったかな。初ヒットは鮮明に覚えている」と振り返った。

 3安打の固め打ちで、打率は・383まで上昇した。好調の要因を問われると「ただ楽しいからです、はい」とお立ち台でニヤリ。

 打つだけではない。この日の四球で今季は30四球。出塁率を5割超えの・507とした。34試合で出塁しなかったのは2試合だけだ。厳しい内角攻めにも動じず「四球はヒットと一緒。昔の方が打ちたいと思っていた。今は冷静に、集中してやっている」と自己分析した。

 ドラフト会議で、王貞治球団会長が「飛ばせる打者、ホームランを打てる打者を」と熱望し、2位指名された。912試合目での1000安打は、王会長の1088試合を大きく上回るスピード。工藤監督は「試合前に“先に言っておくぞ。おめでとう”と伝えました」と喜んだ。

 2000本の期待も膨らむ中、柳田は「無理でしょ。野球やってないでしょ」とおどけた。プロ初安打を放った当時からスタイルは変わらない。空振り、ファウルの際に、ヘルメットが飛ぶほどのフルスイングが代名詞。ちなみに今年は、12回も飛んでいる。

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2020年7月29日のニュース