広島・野村が356日ぶり白星「まだまだこれから頑張らないと」5回まで完全、8回無四球零封

[ 2020年7月29日 21:53 ]

セ・リーグ   広島2―0中日 ( 2020年7月29日    マツダ )

<広・中>今季初勝利を挙げた野村はファンの声援に応える(撮影・奥 調)
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 広島の野村祐輔投手(31)が29日の中日戦(マツダ)で今季2度目の先発登板。最終回のマウンドをフランスアに譲って2016年4月27日のヤクルト戦(神宮)以来4年ぶりプロ2度目となる完封勝利こそ逃したものの、8回4安打無失点の好投で昨年8月8日のDeNA戦(マツダ)以来356日ぶりとなる今季初勝利をマークした。

 2月のキャンプイン直後に故障離脱して出遅れた野村が最下位に沈むチームを救った。5回まで1人の走者も許さないパーフェクト投球。6回、先頭の京田にセーフティーバントを決められ完全試合もノーヒットノーランも逃したが、7回の無死一、二塁も主砲・ビシエドを併殺打に仕留めるなど無失点で切り抜けると、8回を無四球の4安打無失点で投げ切った。

 「すごくうれしいですし、まだまだこれから頑張らないといけないなと思います」とまずは第一声を発した野村。「ストライク先行で打たせて取るピッチングができればという思いで、ストライクゾーン広く使って投げれたと思います」と97球を振り返り「向こうもいいピッチングしてたので味方が点を取ってくれるまで何とか粘ってという気持ちで投げました」と松葉との投手戦が続いた緊張感にも触れた。

 0―0で迎えた6回に主砲・鈴木誠が9試合連続安打となる先制&決勝の9号2ランを放ったことについて聞かれると「やはり、さすがだなと思います」と頼もしい後輩の援護弾に笑顔。そこからはさらに「何とか粘って点を与えないようにという思いで、強い気持ちを持って投げれたと思います」とし、故障で出遅れたことについては「ケガで出遅れてしまったこと、本当に自分自身すごく悔しかったですし、何とか上がって来てから勝ちに貢献できるように『まだまだこれから』と思って頑張りたいと思います」とキッパリ。今後に向け「もう本当に勝つだけです、はい。頑張ります」と力強かった。
 

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2020年7月29日のニュース