中日・大野 開幕投手から10戦目初白星に男泣き「勝つのって難しい」

[ 2017年6月8日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   中日4―2ロッテ ( 2017年6月7日    ZOZOマリン )

<ロ・中>今季初勝利の大野はヒーローインタビューで男泣き
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 感情を抑え切れなかった。今季10試合目の登板でようやく初白星をつかんだ。試合後のヒーローインタビュー。心境を問われた中日・大野は目頭を押さえ、男泣きした。

 「一つ勝つのって難しいと改めて感じました」。長い沈黙の後、絞り出した言葉は重かった。

 12球団の今季開幕投手でここまで勝ち星がないのは大野と、開幕戦登板後に故障で離脱した広島のジョンソンだけ。5月にはきっかけをつかむために志願して救援に回ることもあった。先発生き残りのラストチャンスと位置付けられたマウンド。原点に立ち返り、自らの長所で勝負することを選択した。「後先考えず、直球でとことん押していこう」。7回2失点ながら自責点は0。奪った7三振の決め球は全て直球で、しかも空振りだった。

 6回6失点降板した5月31日のソフトバンク戦から登板間は毎日ブルペンに入り、マウンドの傾斜を使って調整。投手コーチやブルペン捕手、岩瀬からもアドバイスをもらい、生命線の直球を再生した。「情けないのが一番。まだ全然、返せていない」と前を向いた左腕に森監督は「貸しはまだある。次が一番大事」。投手陣の柱と認めるからこそ、あえて厳しい言葉でさらなる奮起を促した。 (桜井 克也)

 ▼中日・荒木(7回1死一、三塁から左前に通算2001安打目となる決勝打)大野が頑張っていたので、何とか打ちたかった。

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