常葉菊川 森下監督退任を撤回、会見開き「選手たちにおわびしたい」

[ 2016年7月28日 18:31 ]

甲子園出場を決め、ナインに胴上げされる常葉菊川・森下監督

 第98回全国高校野球選手権静岡県大会優勝から一夜明けた常葉菊川で28日、森下知幸監督(55)が退任を電撃発表した後、撤回する騒動があった。森下監督は記者会見を行い、「大変な思いをした選手たちにおわびしたい。選手たちに頭を下げて、一緒に頑張ろうと言います」と陳謝した。

 騒動の発端は午前のミーティング。部員たちを集めて突然、監督の交代を伝えた。甲子園出発前の31日付で退任、高橋利和副部長に新監督を託し、甲子園で「高橋監督の下、暴れ来てほしい」と述べた。突然の人事にナインは動揺を隠せず、どよめいた。

 自身は8月から御殿場西の監督に就任することが内定していたという。しかし、高野連は選手権途中で県内のライバル校に移ることを倫理的に認めなかった。

 森下監督は、バントはしない「フルスイング打線」を掲げ、県大会では準決勝(常葉橘戦)、決勝(袋井戦)とも12―0で完勝。27日に胴上げされても「複雑な思いだった」という。

 常葉菊川監督には06年に就任。翌07年春のセンバツでは全国優勝も果たしている。

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2016年7月28日のニュース