常葉菊川 森下監督退任を撤回、甲子園でも指揮へ 関係団体など認めず

[ 2016年7月28日 15:49 ]

甲子園出場を決め、ナインに胴上げされる常葉菊川・森下監督

 第98回全国高校野球選手権静岡県大会優勝から一夜明けた常葉菊川が28日午前、監督の交代を電撃発表した。森下知幸監督(55)が甲子園出発前の今月31日付で退任、8月から御殿場西の監督に就任することを明らかにした。しかし、関係団体などが認めず、発言を撤回。甲子園でも指揮する。

 森下監督は午後5時から記者会見を行う予定。

 午前の練習では突然、選手たちに告げた。「なかなか言えずに申し訳ない。自宅のある(県)東部地区に戻りたかった」。県西部地区の寮で暮らす指揮官は、自宅に戻って野球生活を続けたかったと説明。8月1日付けで高橋利和副部長に新監督を託し、甲子園に向けて「高橋監督の下、暴れて来てほしい」と述べていた。突然の人事にナインは動揺を隠せず、どよめいた。

 森下監督は、バントはしない「フルスイング打線」を掲げ、県大会では準決勝(常葉橘戦)、決勝(袋井戦)とも12-0で完勝。27日に胴上げされても「複雑な思いだった」という。

 常葉菊川監督には06年に就任。翌07年春のセンバツでは全国優勝も果たしている。

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2016年7月28日のニュース