オリ山田 苦節7年目のプロ初白星「家族の支えが一番だった」

[ 2016年7月28日 05:30 ]

<オ・ロ>プロ初勝利を挙げ、福良監督(右)の祝福にウイニングボールを手に笑顔を見せる山田

パ・リーグ オリックス3―1ロッテ

(7月27日 ほっと神戸)
 オリックス・山田の左手には、うれしいウイニングボールが握られていた。プロ初勝利、初のお立ち台。初回、デスパイネに先制適時打を許した以降は追加点を許さず、7回途中1失点で歓喜の日を迎えた。

 「きょうは高校の恩師の東さんの誕生日だったので勝ててよかったです」。数日前、電話で勝利を約束した敦賀気比の東哲平監督に白星を届けた。

 苦しかった7年間だ。敦賀気比3年時には、福井県大会で内海が持っていた奪三振記録を塗り替えるなど将来を嘱望されて入団した。だが、何度もケガに泣き、14年オフには左肘の手術を受けて一度は育成選手になった。何度も頭をよぎった戦力外通告。だが14年12月、結婚式で妻のいとこでもある東監督がスピーチしてくれて感極まった。以来、恩師でもあり、親族でもある東監督に「不撓(ふとう)不屈」を約束していた。

 中学時代には小林繁氏に教えを受けたこともある。全ての人に感謝をしたが、最後は「家族の支えが一番だった」と、この日観戦した父や心配をかけた妻に感謝した。「今年の目標は5勝以上」と早くも次を見据えた。

 ▼オリックス・若月(山田を好リード)右打者の内角と、左打者にはツーシームで入る効果的な投球だった。ここ2年はファームでも組ませてもらっていたので、勝てて僕もうれしい。

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2016年7月28日のニュース