【石川】星稜・寺西　“シン・ゴジラ弾”　救った！逆転Ｖ

＜星稜・日本航空石川＞５回無死一、三塁から左翼線へ２点適時二塁打を放った星稜・寺西

第９８回全国高校野球選手権石川大会決勝 星稜７―５日本航空石川

（7月27日 石川県立）
　星稜の２年生で４番に座る寺西が先制の一発を放った。４回１死から直球を捉え、右越えソロ。「芯だったのでよく飛んでくれました」。高校通算７本塁打。終盤に３点差をひっくり返す「逆転の星稜」を見せつけ、２年ぶり１８度目の出場を決めた林和成監督も「苦しい雰囲気を救ってくれた」と４番を称えた。

　１メートル９１、９３キロの恵まれた体格。ＯＢの松井秀喜氏と同じ左の強打者で、根上中から星稜という球歴も重なる。「松井さんは別格なんで」と恐縮しきりだが、松井氏を指導した山下智茂名誉監督に当時の練習法を質問。同氏がコースに逆らわず、広角に打ち分けていたことを聞いた。大先輩と同じように昨秋からティー打撃で全コースに対応する打撃練習を始め「今では苦手なコースがなくなりました」と胸を張る。

　「３年生がチームを引っ張ってくれているので、自分の力を出し切るだけです」と寺西。２９日に公開される映画「シン・ゴジラ」と時期を合わせるかのように、星稜の「新ゴジラ」が甲子園に上陸する。

　▽星稜（石川）スポーツが盛んな私立校。松井秀喜、本田圭佑らを輩出。